サーバ仮想化やクラウド、フラッシュストレージなど、企業のデータ保護を取り巻く状況は変化を続けている。従来型のバックアップ製品や手法は今でも有効なのだろうか。その実態を探る。
特定のテクノロジーが終わったと宣言するのは、自社製品に注目を集めるために多くのベンダーが採用してきた昔ながらの手法だ。エンタープライズバックアップもその1つだ。
例えば、ディスクストレージのサプライヤーは、テープストレージが過去のテクノロジーだと長年にわたって主張してきた。だが、このような主張がなされているにもかかわらず、テープの販売は今も順調だ。
同様に、フラッシュストレージの出現によって、HDDはデータセンターで使われなくなるという見方をする人もいる。だが、HDDベンダーは研究開発に巨額を投じて、これまでにないほど高密度なディスクドライブを開発している。また、電源効率の向上にも取り組んでいる。
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