ユニファイドコミュニケーション基盤製品「Microsoft Lync」。全世界3億人が使用するコミュニケーションツール「Skype」と統合し、「Skype for Business」として再始動する。
日本マイクロソフトは、ユニファイドコミュニケーション(UC)基盤製品「Microsoft Lync」を「Skype for Business」に名称変更し、2015年4月中旬より順次提供開始する。既にLyncを使っている場合、自動的にSkype for Businessにアップデートされる。
今回の名称変更に伴い、ユーザーインタフェース(UI)を変更。全世界で3億人以上が使用しているコンシューマー(個人向け)「Skype」のUIを採用し、ユーザーはSkypeと同様の操作感でSkype for Businessを使うことができる。また、Lyncが提供していたプレゼンス(在席)管理やビデオ管理、オンライン会議などの全ての機能を利用できる。
UIの変更だけでなく、新たに追加された機能が2つある。1つ目が、「コールモニター」を自動的に表示する機能だ。コールモニターは個人向けSkypeに備わっていた機能で、ビデオ通話中に他のアプリケーションを実行した際に表示される通話コントロール画面である。これにより、ビデオ通話と同時並行で他のアプリケーションで作業ができる。2つ目がビデオ通話画面をダブルクリックすることで全画面表示にできる機能だ。この機能で、ウィンドウ右上の全画面ボタンをクリックする手間を省くことができる。
Skype for Businessを使うと、社内ユーザー同士だけでなく、他のSkype for Business利用企業ともコミュニケーションが取れる。さらに、個人向けSkypeアカウントをひも付けることで、個人向けSkypeで登録している連絡先の相手ともソフトウェアを切り替えることなく連絡を取ることができる。
Skype for Businessの利用形態は、「オンプレミス」「クラウド」、またはその両環境を使う「ハイブリッド」から選ぶことができ、柔軟な運用が可能だ。クライアントPCの場合、「Windows」「Mac」で利用できる。モバイル端末の場合、「iOS」「Android」で利用できるが、現時点では旧UIの専用クライアントソフトウェア「Lyncモバイルアプリ」を引き続き使用することになる。ただし、日本マイクロソフトは今後、「iOS」「Android」端末向けに新UIの「Skype for Businessモバイルアプリ」を提供する考えだ。Skype for BusinessモバイルアプリがiOS/Androidのどのバージョンは現段階では未定だ。
「Microsoft Office365」を契約中のユーザー企業は、追加料金無しでSkype for Businessを利用できる。また、単体で製品を使用する際の利用料金は下記となる。
■単体サービス利用時の料金(税別)
Skype for Business Onlineプラン1 | |
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主な機能: | プレゼンス管理、インスタントメッセージ、1対1のビデオチャット、オンライン会議への参加、アプリケーション共有の閲覧など |
料金: | 初期費用無し、1ユーザー当たり月額220円 |
Skype for Business Onlineプラン2 | |
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主な機能: | Skype for Business Onlineプラン1の機能に加え、オンライン会議の開催、アプリケーション共有の開始と操作、会議のレコーディングなど |
料金: | 初期費用無し、1ユーザー当たり月額600円 |
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