群馬県は2015年2月、県内全ての消防本部(11本部)、全ての災害拠点病院と救急医療機関(約80施設)にWindowsタブレットを配備し、そのコミュニケーション基盤として「Microsoft Office 365」を採用した。従来、救急隊員の携帯電話から各病院に順番に受け入れを打診していたため、1病院当たりの連絡確認に2〜3分かかっていた。今回の導入により、複数病院への打診が一度に完了でき、事故現場や心電図などの画像をすぐに共有可能にした。また、口頭では伝えきれない情報を医師に提供することで、受け入れ可否を判断しやすくした。これにより、救急患者の搬送までの時間短縮と受け入れ後の対応の円滑化を図った(発表:日本マイクロソフト<2015年6月8日>)。

救急車の車内で搬送患者の容体を確認し、近隣の災害拠点病院および救急医療機関に受け入れ可否を確認する(左)。病院・医療機関では、キーボードを着脱してWindowsタブレットを携帯することもでき、救急車からの連絡に迅速に対処できる(右)《クリックで拡大》(出典:日本マイクロソフト)医療機関情報提供サービスなどを手掛けるリーズンホワイは、専門医限定ネットワークサービス「Whytlink」を2015年6月18日に提供開始する。Whytlinkでは、所属病院や専門分野、受賞歴、論文歴など医師の詳細な経歴を登録できる。また、国際標準病名(ICD10)を基にして、その専門性を専門医同士で相互的に推薦しあうといった用途にも利用可能だ。さらに知人医師への登録招待機能、ユーザーの実名検索、つながり申請などの機能を備え、相互推薦によるネットワークの構築を可能にするという(発表:リーズンホワイ<2015年6月16日>)。
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