人工知能の時代がすぐそこに CIOが解決すべき10の課題可能性が広がる人工知能【後編】

米IBMの「Watson」をはじめ人工知能(AI)技術が発達し、今後次々と生まれる新たな可能性は非常に巨大だ。本格的にAI時代がくる前に備えておくべき10の課題を紹介する。

2015年08月14日 12時00分 公開
[Harvey KoeppelTechTarget]

関連キーワード

CIO | データ分析 | Gartner | IT部門 | IT戦略


ハイプサイクルに追加すべき「特異点」

Gartnerのハイプサイクル《クリックで拡大》

 私も多くの人々と同じく、人工知能(AI)技術は今、変曲点にあると考えている。米Googleの「Google Search」の辞書の定義によると、「Singularity」(特異点)という用語は、ある関数が無限大の値を取る点を意味し、時空間ではブラックホールの中心のように物質の密度が無限大となる点を指す。ムーアの法則を信じるかどうかにかかわらず、AI技術の進歩が急速に進んでおり、その機能の重要性が高まっているのは疑問の余地がない。特に人間とのつながりという部分では極めて重要性が高い。生体工学で作られる人体部品はもはや、SFの世界の話でもなければ、学術的研究の領域に閉じ込められているわけでもない。人間とコンピュータとの間のインタフェースはもはや、マウスを動かしたり、自撮りをしたり、腕や足を動かしたりするといったことだけにとどまらない。電気機械部品やシリコンベースの技術を人体に接続したり埋め込んだりするようなことも現実となっているのだ(前編記事:挫折を重ねてきた人工知能研究が今注目される“歴史的な理由”とは)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news037.jpg

Boseが新型イヤホンをアクセサリーに CMOが語る「オシャレ推しに転じた理由」は?
2024年2月にオープンイヤー型のイヤホン「Bose Ultra Open Earbuds」を発売したBose。従...

news005.jpg

「コミュニティー」の正解はオフライン? オンライン? トレジャーデータがコロナ禍で学んだこと
Treasure Data CDPユーザーが主体となって活動するコミュニティー「Treasure Data Rockst...

news170.jpg

ニトリやサツドラも導入 自社ECで「Amazonのようなビジネス」を実現するサービスの魅力
オンラインマーケットプレイス構築を支援するMiraklが日本で初のイベントを開催し、新た...