データ分析がビジネス課題の解決に生かせていない本当の理由【連載】IT部門のためのアナリティクス入門 第1回(1/3 ページ)

ビッグデータアナリティクスのビジネス活用において、IT部門が果たす役割とは何か。アナリティクスの本質と必要なツールについて、分かりやすく解説します。

2016年05月09日 08時00分 公開
[小林 泉, 大島玲子SAS Institute Japan]

 IT部門が企業の業績に貢献していくにはどうすれば良いのか。システムやインフラの企画・構築・運用・保守だけでなく、ビジネス価値を生み出すために今、IT部門は何ができるのか。何をすべきなのか。

 本連載では、架空の企業のある情報システム部員がビッグデータアナリティクスの実現に燃える社内ユーザーから寄せられる相談に翻弄されながらも、謎の仙人のシゴキと励ましに支えられ、成長していく姿をご紹介します。


 読者の皆さま、どうも、こんにちは。

 私、情報システム部門に異動してきて早数年。それなりにシステムやインフラの企画や構築、運用プロジェクトを経験し、社内ユーザーからの依頼にも素早く対応できるようになってきました。ただ最近、もっとITのチカラで会社にガツンと貢献できないかなーなんて考えているんですよね。システムやインフラの企画と構築、運用保守だけでなく、ビジネス価値を生み出すために何ができるのか、何をするべきなのか……。

 とはいえ、実際は目の前の業務をこなすのに精いっぱいです。

 そうそう。今日は、以前データウェアハウス(DWH)構築プロジェクトで一緒だったユーザー部門から「データ分析をしたいから分析ツールについて情報収集と提案をお願い」って言われていたのでした。

 まずは早速、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールについて調べようっと……。

「データ分析」の本質を知る

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