NFVが普及すれば、スイッチやロードバランサーなどの専用ネットワーク機器は不要になる。今、このNFVに通信系企業が引き寄せられている。
スペインのバルセロナで開かれた「Mobile World Congress」でスマートフォンの新機種が華々しく宣伝されたが、その一方で「ネットワーク機能仮想化」(NFV:Network Functions Virtualization)はやや盛り上がりに欠けるトピックだったようだ。しかし、モバイルが4Gネットワークから5Gネットワークへと進化する過程で、NFVは通信サービスプロバイダー(CSP)の重要な武器となる。
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 6月22日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
NFVは、ネットワーク機能(ルーター、ファイアウォール、ロードバランサーなど)を専用のハードウェアから切り離して仮想マシン化する。言い換えると、標準的なx86サーバに搭載したハイパーバイザーでネットワークを制御できようになる。
OpenStack Foundationの最近のレポートによると、モバイル通信業者にとって、NFVは業界の勢力地図を塗り替える可能性を秘めているという。NFVにはサービスの開発や展開を倍速で進められるだけではなく、プロプライエタリなネットワークハードウェアへの依存度を下げるとともに、データセンターのキャパシティーを開放する可能性があるからだ。
OpenStack FoundationのCEOジョナサン・ブライス氏によると、NFVは「OpenStack」の中で最近急激に伸びている領域だという。同氏がこの団体を設立した当時、現状のユースケースは予想できなかったと語る。
AT&Tは、NFVを目当てにOpenStackを早期導入した企業の1つだ。AT&Tは多数のデータセンターを運営しており、データセンター宛のトラフィックが日々何百万回も発生する。業界最大手ともいえる規模のAT&Tがこうした動きを見せたことにより、他社も追随するところが増えている。
ドイツのDeutsche TelekomはAT&Tに追随し、フランスのOrangeとスペインのTelefonicaは団体加入に関心を示したとブライス氏は指摘する。英BTは、中国聯合網絡通信集団(China Unicom)や日本のNTTと同じく、テクノロジーの評価中であることを認めている。
そもそもなぜ、OpenStack対競合他社という構図になっているのか。
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 6月8日号:ブロックチェーンのススメ
Computer Weekly日本語版 5月25日号:ビジネス化するランサムウェア
Computer Weekly日本語版 5月11日号:新トランジスタで蘇るムーアの法則
デジタル広告の不正被害 年間推計1667億円超え
Spider Labsが「2023年アドフラウド調査レポート」を発表しました。
イーデザイン損害保険が「事故のない世界の共創」に向けて構築するデータ基盤
従来の自動車保険の在り方を根本から見直して新たな体験価値の提供に挑むイーデザイン損...
生成AIはGoogle検索をどう変えたのか?(無料eBook)
モダンマーケティングの最新トレンドを無料eBookにまとめてお届けするこのシリーズ。今回...