OpenStackのスケーラビリティはIT担当者にとって“我慢大会”一筋縄ではいかない

OpenStackのコンポーネントは絶えず進化しており、そのことが返ってOpenStackのスケーラビリティ向上を阻害している。この問題が根強いのはなぜか、どうすれば克服できるのかを見ていこう。

2016年09月07日 15時00分 公開
[Jim O'ReillyTechTarget]
OpenStackリリースサイクル《クリックで拡大》

 OSS(オープンソースソフトウェア)のクラウド構築基盤「OpenStack」のユーザーにとって、スケーラビリティはかねてより大きな問題となっている。OpenStackが進化を続けているからだ。OpenStackは、大規模なクラウドクラスタを構築、運用できるソフトウェアプラットフォームの提供を目的としている。だが以前から、このミッションの達成を妨げる弱点を抱えている。小規模なテスト用のサンドボックス環境ではうまく機能しても、初期運用後の大規模運用への移行が難航するケースが多い。

 OpenStackのスケーラビリティを高めるのは一筋縄ではいかない。まず、多くのベンダーのOpenStack用プラグインやツールはスケーラブルではない。スケーラビリティの強化に役立つプロプライエタリなツールを提供するベンダーもあるが、こうしたツールにはロックインのリスクがある。

OpenStackのスケーラビリティ問題を分割

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...