消えかけていたバックアップ技術がにわかに脚光を浴び始めた理由最新のバックアップ手法を一気に解説(1/2 ページ)

サーバ仮想化の増加により、データバックアップテクノロジーが進化している。その進化には、継続的データ保護(CDP)インスタントリカバリー、フラットバックアップ、バックアップアプライアンスが貢献している。

2016年11月28日 15時00分 公開
[Brien PoseyTechTarget]
バックアップ技術におおくのIT担当者が注目することにあった理由の1つが仮想テープライブラリデバイスだ

 比較的最近まで、バックアップを実行したがるユーザーはほとんどいなかった。バックアップテクノロジーは陳腐で低迷しているというのが、バックアップに対する一般的なIT担当者の考えだったからだ。また、その上司もバックアップは保険のようなものだと考えていることが少なくなかった。災害が発生しない限りROI(投資利益率)に貢献しない必要経費という扱いだった。

 ただし、この数年間で急速に起こったテクノロジーの革新によってバックアップは復活を遂げた。最新のバックアップ製品には、以前なら想像も付かなかった機能を搭載するようになっている。そのような新機能の中にはビジネス価値を提供するものさえ存在する。そのような機能のおかげで、今のバックアップ製品は災害が発生しなくても役に立つ。

 バックアップテクノロジーの革新は、次の2つの傾向によるところが大きい。1つは、バックアップを処理できない時間帯が増え続けていること。もう1つは、サーバ仮想化の採用が増加していることだ。

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