全てを拒むのはもう不可能
IT部門は、スマートウォッチ、ドローン、VRにどう臨むべきか
新興のモバイル技術の到来で、IT管理者が圧倒されたり不安になったりすることもある。トレンドの先端にとどまり続けるためには、先手を打つことが不可欠だ。
企業で新興モバイル技術を見つけることは、砂浜で砂を見つけるのと同じくらい確実になった。
エンドユーザーに訴求して市場に進出してくる新技術のほとんどは、企業が用途に手を加えて会社のニーズに合わせることができる。新興モバイル技術が全てエンタープライズに進出するわけではない。だがモノのインターネット(IoT)や拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、ドローン、自動走行車、スマートウォッチなどは有望だ。新興技術のほとんどは、ユーザーの指先にあるスマートフォンやモバイルアプリに存在する。
IT部門は従業員が使うどんな技術についてもセキュリティを確保して、管理やサポートを提供しなければならない。単純に拒む以外に、この作業を容易にするためIT部門にできることを、以下に提言する。
全てを拒むことはできない
最新のモバイル技術を許可しなければ、社内への侵入を阻止できると思ってはいけない。ほとんどの新技術は、自分のため、あるいは自分の仲間のためにそれを要求する経営上層部を通じて進出する。そうした幹部には、要求をかなえるだけの権力と資金的裏付けがある。ウェアラブルデバイスは、その最たる実例だ。幹部は従業員の健康目標を達成させるためにフィットネストラッカーを、ハンズフリーで仕事をするためにスマートグラスを持ち込む。
全ての企業は新興モバイル技術の検討や評価を行う戦略的計画を立てる必要がある。ITグールー、すなわち、あらゆる最新技術のトレンドを追い、真っ先に最新ガジェットを手に入れる社内の人物の知恵を借りて、このプランニングを達成できることもある。新興技術を定期的に評価することは、予想外の事態を防ぐ上で大いに役に立つ。
全体像から焦点を絞る
新興モバイル技術を社内に取り込むための戦略を持つ必要がある。これには、ユーザーが業務で必要とする新技術の評価、セキュリティ対策、管理、サポート、そして究極的には実用化する方法についての基本を盛り込まなければならない。
この戦略は、単にIT部門の希望やニーズだけでなく、事業目標にも沿わせる必要がある。例えばスマートウォッチは、ユーザーがログインしてメールをチェックするよりもずっと早く、メール着信やカレンダーの通知、電話の着信を知らせることによって、効率化をもたらす可能性がある。
新技術の持ち込みに関するポリシーを定め、エンドユーザーが参照できるようにする。そうすれば、IT部門とエンドユーザーが協調できるようになる。また、導入のためには特定の事項が必要なことや、その理由についても、これでユーザーに説明できる。
技術への信頼を失わない
組織に入ってくる新技術は脅威と見なすべきではない。そうした技術は非常に有用かもしれず、IT部門はそれを取り入れる必要がある。一方で、これに伴うコストやセキュリティリスクについて経営陣に認識させることも忘れてはいけない。新興技術が高度なデータを扱うようになるほど、企業には慎重さが求められる。例えばIT部門が会社のデータへのアクセスに関する位置情報タグを作成すれば、ウェアラブルやスマートウォッチやVRやドローンによるセキュリティリスクを低減する助けになる。
組織が最新かつ最善のビジネステクノロジーを導入するに当たり、こうした手順をその会社独自のニーズに合わせてカスタマイズすれば、円滑な移行を進める上で役に立つ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
SNS認証や多要素認証も数分で実装、IDaaS基盤でデジタルビジネスはどう変わる? -
製品レビュー
「電子帳簿保存法対応」実践術:タイムスタンプ付与などの要件の手軽な実現方法 -
事例
「大企業のデジタル化」成功事例集【コクヨ、九州電力、ヨネックスなど21社】 -
製品資料
“顧客管理の課題”を簡単に解決する方法とは? -
製品資料
契約管理の“あるある課題”をノーコード開発で解決するためのポイント
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
多要素認証導入済みでもランサムウェア被害に 復旧費用は平均2億7000万円
-
5
脱VMwareの最適解 NTTデータと日立製作所が示す国産仮想化基盤
-
6
Synologyがエンタープライズ向けユニファイドストレージを投入 その実力は
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
「脱Excel」はなぜ現場に潰されるのか 反発を封じる“3つの論理”
-
9
ランサムウェア、暗号化の89%は深夜 情シスが備える「夜間の空白」対策
-
10
ランサムウェア「The Gentlemen」急拡大 21経路の「同時多発的」内部侵略を試みる
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー