急増する採用チャットbot、人事部門の仕事を変えるアプリとは?ライバル企業はもう始めているかもしれない(1/2 ページ)

チャットbotを利用して履歴書を短時間で選別し、感情を分析して社内の空気をしらけさせる人物を除外する。そうなれば、雇用の決定を人間に頼る理由はあるだろうか。

2018年04月30日 05時00分 公開
[David EssexTechTarget]
AIは人の心の中までお見通し?《クリックで拡大》

 高校時代に女子生徒からもっと笑った方がいいよといわれたことがある。それ以来、自分の普段の表情は誤解されやすいのかもしれないと疑問に思ってきた。当人にはそんなつもりはないのに、怒っている、あるいはいら立っていると受け取られる。

 だが、Affectivaの感情分析スマートフォンアプリ「AffdexMe」を使ったところ、自分の表情には感情が検出されなかったので安心した。目を見開いた表情を装うと、初めて恐怖のスコアが50%を超えた。無理して笑顔を作ると喜びのスコアが100%になった。自分の場合、笑顔は常に純粋な喜びを表していることになる。今までずっと怒っているふりをする方法が分からなかったが、上唇の片側を丸めれば軽蔑のスコアが上がることを知った。

 AffdexMeは、人材採用プロセスを自動化するために人工知能(AI)を活用する新しいアプリケーションの1つだ。感情分析や採用チャットbotなど、人事向けアプリケーションは増加を続けている。

単調でつまらない仕事を最小限に

 これらのツールは採用プロセスの初期段階をターゲットにする。具体的には、基本的な情報処理、選別、意思決定の段階がこれに当たる。この段階を全体的に自動化する好機が来ていることは間違いない。数百枚もの履歴書に目を通し、候補者をふるいに掛ける作業は時間がかかる。ミスも起こりやすい。そのため、人間が行うのと同じ仕事を10分の1の時間で対応できるという採用チャットbotのベンダーの主張には説得力がある。

 次に待つのは、候補者を相手にやりとりする比較的退屈なコミュニケーションだ。候補者に詳しい情報を要求し、面接の予定を取り決める段階がこれに当たる。Eコマースサイトで消費者が出くわすチャットbotと同様、この仕事にも採用チャットbotがうってつけだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

髫エ�ス�ス�ー鬨セ�ケ�つ€驛「譎擾スク蜴・�。驛「�ァ�ス�、驛「譎冗樟�ス�ス驛「譎「�ス�シ驛「譏懶スサ�」�ス�ス

事例 日本ビジネスシステムズ株式会社

SharePointを活用している? Microsoft 365ユーザーなら押さえたい活用の秘訣

Microsoft 365に搭載されている「SharePoint」は活用できているだろうか。製品名は知っていても、その機能やメリットが分かっていないという声もよく聞かれる。そこで実際の活用事例を基に、活用のポイントを紹介する。

事例 日本ビジネスシステムズ株式会社

直感的な社内ポータルに刷新してアクセスが向上、千歳コーポレーションの事例

創立60周年を機に抜本的な働き方改革推進に乗り出した千歳コーポレーション。その一環として取り組んだ社内ポータルの刷新により、コンテンツへの直感的・迅速なアクセスを実現。情報共有やコミュニケーション活性化につながっている。

製品資料 株式会社ネオジャパン

ファイル共有の課題、容量問題やPPAP問題を解消するための方法とは?

ファイル共有手段として多くの企業が利用しているメールだが、大容量ファイルの扱いやPPAP問題など、多くの課題が存在する。本資料では、その解決策として注目されるグループウェアの機能を取り上げ、製品選定のポイントを解説する。

製品資料 オリックス株式会社

DXの第一歩、「紙文書のデジタル化」をオンラインストレージから進める理由

請求書や契約書などの紙文書のデジタル化は、業務効率化に欠かせない取り組みの1つだ。ただ、その取り組みがかえって現場の負担を増やすケースもある。そこで注目したいのが、文書管理に役立つオンラインストレージサービスだ。

製品資料 オリックス株式会社

多様な文書を一元管理する文書管理サービス、選定に当たって留意したい点とは?

紙文書のデジタル化が進む中、社内に散らばる多様な文書を効率的に管理すべく文書管理サービスを導入する企業が増加している。多種多様なサービスがある中、自社に最適なものを選ぶためには、どのような点に留意したらよいだろうか。

驛「譎冗函�趣スヲ驛「謨鳴€驛「譎「�ス�シ驛「�ァ�ス�ウ驛「譎「�ス�ウ驛「譎「�ソ�ス�趣スヲ驛「譎「�ソ�スPR

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

TechTarget驛「�ァ�ス�ク驛「譎「�ス�」驛「譏懶スサ�」�趣スヲ 髫エ�ス�ス�ー鬨セ�ケ�つ€鬮ォ�ェ陋滂ソス�ス�コ�ス�ス

ITmedia マーケティング新着記事

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。