自動化ソフトウェアは、デスクトップPCやモバイル端末を利用するエンドユーザーのワークフローを簡素化するのに役立つ。紙文化が残る裁判所での成功事例を紹介する。
米ロサンゼルス上級裁判所は約5年前、エンドユーザーの全リソースをクラウドに移行する作業を開始した。この移行はIT管理に効果を上げた。だが従業員の業務プロセスの簡素化という面では課題が残った。複雑なワークフロー(システムの処理)をいかに自動化するかという問題だ。
組織が、紙による管理からデジタルによる管理への変換を目指す場合、定型業務を効率化するワークフロー自動化ソフトウェアを利用するケースが多い。同裁判所は「Microsoft Office 365」を導入した。判事やその他のスタッフが「SharePoint Online」などを利用してデータを保存、共有、編集するプロセスを効率化するためだ。1つのワークフローに5〜10人のスタッフがかかわる場合、複数のアプリケーションやユーザーにまたがるプロセスを連携させなければならない。ワークフローのサービスを提供するNintexの自動化ソフトウェアが役立ったという。
同裁判所でSharePoint担当マネジャーを務めるマーコ・パーパ氏は「スタッフが必要とするシステムを構築できるようになった。われわれの目標は、スタッフが案件を処理し、有用な情報を得る能力を高めるシステムを構築することだ」と話す。
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