「紙至上主義」から「デジタル至上主義」に切り替え成功 ワークフロー自動化の力とは新技術への反対勢力も、その便利さに驚く

自動化ソフトウェアは、デスクトップPCやモバイル端末を利用するエンドユーザーのワークフローを簡素化するのに役立つ。紙文化が残る裁判所での成功事例を紹介する。

2018年05月25日 09時00分 公開
[Alyssa ProvazzaTechTarget]

関連キーワード

Office 365 | API | Microsoft Office | ブラウザ


画像 裁判所の業務効率改善を実現した自動化ソフトとは?

 米ロサンゼルス上級裁判所は約5年前、エンドユーザーの全リソースをクラウドに移行する作業を開始した。この移行はIT管理に効果を上げた。だが従業員の業務プロセスの簡素化という面では課題が残った。複雑なワークフロー(システムの処理)をいかに自動化するかという問題だ。


 組織が、紙による管理からデジタルによる管理への変換を目指す場合、定型業務を効率化するワークフロー自動化ソフトウェアを利用するケースが多い。同裁判所は「Microsoft Office 365」を導入した。判事やその他のスタッフが「SharePoint Online」などを利用してデータを保存、共有、編集するプロセスを効率化するためだ。1つのワークフローに5〜10人のスタッフがかかわる場合、複数のアプリケーションやユーザーにまたがるプロセスを連携させなければならない。ワークフローのサービスを提供するNintexの自動化ソフトウェアが役立ったという。

 同裁判所でSharePoint担当マネジャーを務めるマーコ・パーパ氏は「スタッフが必要とするシステムを構築できるようになった。われわれの目標は、スタッフが案件を処理し、有用な情報を得る能力を高めるシステムを構築することだ」と話す。

Nintexのワークフローアプリケーションを利用

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news066.jpg

Metaに潰されないために残された生き残りの道は?――2025年のSNS大予測(Snapchat編)
若年層に人気のSnapchatだが、大人にはあまり浸透していない。一方で、AR(拡張現実)開...

news150.jpg

「猛暑」「米騒動」「インバウンド」の影響は? 2024年に最も売り上げが伸びたものランキング
小売店の推定販売金額の伸びから、日用消費財の中で何が売れたのかを振り返るランキング...

news110.jpg

Netflixコラボが止まらない 「イカゲーム」シーズン2公開で人気爆上がり必至のアプリとは?
Duolingoは言語学習アプリとNetflixの大人気ドラマを結び付けたキャンペーンを展開。屋外...