暗号鍵を企業が管理? Slackが注目する「鍵管理機能」とは何かCisco Webex Teams、Symphonyも採用

Slackは企業向けの“鍵”管理機能を提供する。詳細なデータ暗号化の管理可能にして大企業へサービスを拡大することが目的だ。

2018年10月24日 05時00分 公開
[Jonathan DameTechTarget]

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画像 企業での利用促進につながるか?

 Slackは、企業に暗号鍵を管理させることで、セキュリティをより強固なものにしようとしている。この機能は現在、一部の大企業向けに提供しているが、スタートアップ企業が市場での存在感を示すためにも役立つだろう。既にSlackは、コラボレーションアプリで使用するメッセージやファイルを暗号化しているが、大企業向けのプランの「Enterprise Grid」を利用している企業に、その暗号化を解除する鍵を制御させる予定だ。

 調査会社IDCのアナリスト、ウェイン・カーツマン氏は「Slackにとって鍵管理機能の提供は、セキュリティ要件の増加に対応するための重要な一歩だ。もちろんこの機能を提供した影響で速度が落ちたり、利便性が落ちたりしないことが条件だ」と述べる。

 Slackのエンタープライズ製品のディレクター、イアン・フランク氏は「将来このサービスを拡張して、オンプレミスまたはプライベートクラウド向けのハードウェアセキュリティモジュールによる認証をサポートする可能性がある」と語った。

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