まずは「外部の支援ありき」の統合から
WorkdayがAdaptive Insights買収で実現を目指す「人事と財務のデータ統合」
WorkdayがAdaptive Insightsを買収した。これにより、人事と財務のデータを1つのモデルに組み合わせることができる。この統合には今のところ外部の支援が必要かもしれない。だが、いずれはその点も改善されるだろう。
クラウド型人事(HR)システムを提供するWorkdayはAdaptive Insightsを15億5000万ドルで買収した。Workdayは早速この買収を生かし、HRと財務のデータを1つに組み合わせる機能を提供している。この新機能は、2018年10月初旬に「Workday Rising」カンファレンスで発表された
Adaptive Insightsは、予算の管理や予測分析、計画立案を支援する「企業業績管理システム」を開発している。Workdayを使うユーザーはHRと予算管理を合わせたモデルを作成できるようになる。
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だが、2つのプラットフォーム間でのデータ統合を目指すWorkdayの計画は進行途上にある。
クラウド版企業業績管理システム「Adaptive Insights Business Planning Cloud」の要員計画機能を利用するときには、現状では外部の専門サービスから支援を受けた方がいい。Workdayは、最終的には外部支援の必要のないようデータ統合プロセスを改善したツールをリリースする予定だ、としている。
Workday Risingカンファレンスで、Adaptive Insightsで最高製品責任者を務めるバスカー・ハイマットシンカ氏に話を聞いた。同氏は、その話の中でデータ統合プロセスの改善への道筋をまとめた。Workdayでは、統合を段階的に進めるという。最初は「専門サービスに頼る統合」、次に「専門サービスの支援を受ける統合」、そして「専門サービスを全く必要としない統合」だ。最終的には「ビジネスユーザーやビジネスアナリストが自らできる統合」にすることを計画しているとハイマットシンカ氏は話した。
同カンファレンスの参加者は約1万2000人だった。大きな話題を集めたのはAdaptive Insightsの買収だった。それは、エンジニアリング企業SNC-LavalinでITプロジェクトマネジャーを務めるルイス・ゴーデー氏も同じだ。SNC-LavalinはHR部門でWorkdayを使っている。
「HRと財務のデータを組み合わせたモデルを作成する」という考え方は、効果の高い予測につながるかもしれないとゴーデー氏は話し、次のように付け加えた。「モデル自体が成果や今後を正確に予測できるかどうかはまだ分かっていない」
必要なのは財務とHRの統合の詳細
ヘルスケアサービスベンダーJohn Muir Healthで副CIO(最高情報責任者)を務めるビル・ハドソン氏もAdaptive Insightsが実現することに注目しているという。だが、HRと財務のデータの統合に関するもっと詳しい情報が必要だと話す。
カンファレンスのインタビューでハドソン氏は統合後の計画ツールについて次のように話している。「当社にとっては統合後の計画ツールが成功の鍵になる。とはいえ、スムーズな移行ができることが条件だ」
ハイマットシンカ氏によると、2019年3月に予定しているWorkdayのバージョン32のリリース前後に「ネイティブアダプター」を提供する予定だという。このアダプターは、WorkdayからAdaptive Insightsへのデータ移行を容易にし、専門サービスの必要性を減らす。
やがて簡素化されるデータ統合
HRと財務の統合によって、Workdayの利用者は要員計画、製品開発、予算データ予測、さまざまなモデルの作成が可能になるだろう。このアプローチにより企業は、例えば地域別の成長率の期待値を把握できる。さらに特定の役割を果たし、製品ラインを埋めるために必要なスキルも理解できる。これに予算分析を組み合わせることも可能だろう。
今回の買収前、Workdayユーザーの約10%がAdaptive Insightsプラットフォームを使用していた。こうしたユーザーの一部は要員分析を既に実行していた。その結果、Workdayは両プラットフォームでの経験と専門サービスの知識により、データ統合を素早く実現できるとハイマットシンカ氏は話す。
「ネイティブアダプターを待つ理由はない。導入コストは、得られる価値に比べれば微々たるものだと確信している」(ハイマットシンカ氏)
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