ハイパーコンバージドインフラのセキュリティを確保する方法不慣れなITチームは「セキュリティリスク」

ハイパーコンバージドインフラ(HCI)システムのデータのセキュリティを確保するには、共有リソースや仮想管理など、HCI特有の特徴を考慮するツールや技法が必要になる。

2018年12月20日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]
画像 特徴を理解して正しいセキュリティ対策を

 規模の大小を問わず、あらゆる企業でハイパーコンバージドインフラ(HCI)の検討が進んでいる。HCIについて多くの情報が飛び交っているが、重要な側面であるデータセキュリティについてはあまり語られていない印象だ。HCIの目的は、リソースを1つの包括的なプラットフォームにまとめることだ。そのため、HCIのセキュリティは、保護対象のHCIプラットフォームと同様、統一されていて包括的でなければならない。

 従来のセキュリティの取り組みは境界防御に重点を置いていた。だが、サイバー犯罪者が検知されずにネットワークに侵入し、潜伏するようになった現在ではさらなる保護が必要になる。ネットワークのセグメンテーションやマイクロセグメンテーションは、このような脅威の緩和に役立つ。だが、セグメンテーションは複雑で、柔軟性が低く、大量のリソースを必要とする。セキュリティの脅威が増す中、HCIに求められるのは、変化し、進化するワークロードに対応できる柔軟性を備えた新しいセキュリティモデルだ。

HCIの課題

 HCIに含まれる仮想マシン(VM)やストレージやネットワークなどのソフトウェア定義リソースのセキュリティには、従来のセキュリティモデルだけでは満たせない独特の課題がある。HCIのセキュリティに求められるのは「コントロール」「データ」「管理」の視点でリソースを保護できる包括的な取り組みだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news064.jpg

2025年のマーケターが「生成AIでテレビCMを作る」よりも優先すべきことは?
AIが生成した広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス重視で非難...

news070.jpg

CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。