「Network as a Service」(NaaS)によってネットワークインフラを設計する場合、LAN、WAN、データセンターのどこで採用するかによってその設計が異なる。それぞれの導入方法を解説する。
Software as a service(SaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Infrastructure as a service(IaaS)の3つのアーキテクチャは、その概念がようやく理解されつつある。だがサービスとしてのネットワーク、「Network as a Service」(NaaS)のアーキテクチャについて理解できている人は多くない。
大まかに定義すれば、NaaSとはサードパーティーが提供、管理するデータ転送サービスの総称だ。NaaSによるネットワークインフラは、企業のWAN、LAN、データセンターなどに導入される。NaaSによるネットワーク設計にはさまざまな形式があり、目的も広範に及ぶが、このアーキテクチャによって得られる利点は他の「As a Service」に類似している。つまり、スケーラビリティの確保、設備投資(CapEx)から運用コスト(OpEx)への経費転換、インフラ管理業務の大幅な効率化などが期待できる。こうした利点を見込み、NaaSに対するニーズが高まっている。
本稿ではNaaSの一般的なユースケースを幾つか紹介しよう。同時に、企業のIT部門がどのようにして既存のITインフラをNaaSへ適切に移行できるのかについても解説しよう。
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