サーバのトラブルシューティングを極める6つのポイント備えあれば憂いなし

範囲特定、状況把握、文書化、コミュニケーション、監視とログの確認、サポート依頼。このガイドラインに従えば、サーバに発生した障害のトラブルシューティングを迅速かつ簡単に実行できる。

2019年02月28日 05時00分 公開
[Adam FowlerTechTarget]
画像

 サーバのトラブルシューティングには高度な技術が要求される。とはいえ、問題をスムーズに解決するための、手早く簡単な方法とちょっとしたコツがある。

 ITシステム管理についてまとめたガイドライン「ITIL」(Information Technology Infrastructure Library)は、サーバやその関連場所で問題が発生した際のトラブルシューティング技術について、深く掘り下げている。一般的に重要なのは、発生した障害の範囲を迅速かつ効果的に絞り込むことだ。

 一歩距離を置いて考えてみよう。サーバがダウンした時、障害を論理的に解決するためにはどうすればよいだろうか。ユーザーが何かにアクセスできないと報告してきた場合は、他のユーザーにも同じ問題が発生しているかどうかを確認し、1台のエンドユーザーデバイスだけにその問題が発生している可能性を排除することが大切だ。

 万能型トラブルシューティングガイドである本稿を使用して、サーバのトラブルシューティングプロセスと手順について考えてほしい。所属する組織が策定した独自のガイドラインやチームの技術力と本稿を組み合わせ、活用してほしい。

1.サーバ側で発生した障害の影響範囲を特定する

 最初に必要となる情報の一つは、サーバのダウンまたはスローダウンが影響する範囲および対象物の特定だ。障害の原因をネットワークの問題だと推測したが、実は損傷したケーブルによる1台のPCまたは小規模のクラスタへの影響よるものだった、という場合もある。

 複数のユーザーが同じ問題を抱えている場合は、動作環境の不確定要素が原因である可能性を排除できる。そのような問題の例としては、ローカルPCのハードウェア障害やソフトウェアの誤用がある。

 複数の拠点でサーバを運用している場合、全ての拠点が影響を受けているのかを確認する。これはサーバの障害が局所的かどうかを判断するために必要だ。

2.サーバ本体に障害が発生しているか確認する

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news190.jpg

YouTube広告の実店舗売り上げへの貢献を計測 インテージが「Sales Impact Scope」を提供開始
インテージがYouTube出稿による小売店販売への広告効果を計測するサービスを提供開始した...

news160.jpg

2025年のデジタル広告業界の展望 日本のマーケターの優先メディアと課題は?
IASは、2025年におけるデジタル広告業界の主要なトレンドについて掘り下げたレポート「Th...

news026.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年1月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。