「自然言語クエリ」が“分析の民主化”を実現するこれだけの理由「BI」×「自然言語クエリ」のメリット【後編】

ビジネスインテリジェンス(BI)ツールに自然言語クエリ機能が搭載されていればユーザーの使い勝手は大幅に向上する。その結果、分析する人の能力を補完し、洞察の品質や精度が向上する可能性がある。

2019年06月26日 05時00分 公開
[George LawtonTechTarget]
画像

 前編「ビール大手がMicroStrategy製BIの社内普及に役立てた「自然言語クエリ」とは?」では、スペインビールの「Estrella Galicia」(エストレージャ・ガリシア)を扱う大手飲料メーカーHijos de Rivera(イホス・デ・リベラ)の事例を基に、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの自然言語クエリ機能がもたらすメリットの一つ「使いやすさ」に注目して考察した。こうして社内にBIツールを使いこなすユーザーが増え、機械学習によって処理に役立つデータが蓄積されるにつれ、データ分析と洞察が改善する可能性がある。

 本稿では自然言語クエリ機能がデータ分析の品質や精度にもたらすメリットについて考察する。

より深く掘り下げた洞察を獲得できる

 自然言語クエリ機能があれば、BIツールの操作に必要な専門知識が少なくて済む。そのことが、深く掘り下げた洞察を獲得するための追い風になる可能性があると考える専門家もいる。データサイエンティストやエンジニアだけでなく、ビジネスの専門家も直接ツールにアクセスできるようになる。この状態のことを、調査会社Gartnerは「分析の民主化」と呼んでいる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news067.jpg

「単なるスポーツ広告ではない」 Nikeの27年ぶりスーパーボウルCMは何がすごかった?
Nikeが27年ぶりにスーパーボウルCMに復帰し、注目を集めた。

news082.png

Z世代と上の世代で利用率の差が大きいSNSトップ3 1位「TikTok」、2位「Instagram」、3位は?
サイバーエージェント次世代生活研究所が実施した「2024年Z世代SNS利用率調査」の結果が...

news187.jpg

主戦場は「テレビ画面」へ YouTube20周年でCEOが公開書簡
20周年を迎えるYouTubeが、クリエイターとユーザーの双方にとってより魅力的で革新的なプ...