Slackから「Hangouts Chat」へ移るべき人、Slackのままでよい人を分ける条件コミュニケーションツールが抱える生産性の課題も整理

Googleはコミュニケーションサービス群を充実させることで、「Slack」との差異化を図る。同社の「Gmail」と「Hangouts Chat」の製品管理ディレクターと調査会社のアナリストに、Hangouts Chatの現状と展望を聞いた。

2019年09月19日 10時00分 公開
[David NeedleTechTarget]
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 Googleがメールサービス「Gmail」のユーザー向けに、ビデオコミュニケーション機能「Hangouts」を提供し始めたのは2013年5月だ。同年8月に、Slack Technologiesはコミュニケーションサービス「Slack」の正式提供を開始した。それから数年がたち、新興コミュニケーションツールが登場し続けている。2018年には、GoogleはSlackと直接競合する「Hangouts Chat」を披露した。

 Slackは誕生以来、ソフトウェアエンジニアなど新しもの好きの熱心なファン層に採用され、目覚ましい成長を見せてきた。セキュリティや検索といったエンタープライズ向けの機能を充実させてきた。ユーザー企業にはFox、Intuit、Targetといった大手企業が名を連ねる。

 「Hangouts ChatとSlackは、ちょっとした連絡の域を越え、特定の目標に向けた常設チームルームのようなものへと発展している」。Googleで「Gmail」とHangouts Chatの製品管理ディレクターを務める、ジェイコブ・バンク氏はそう語る。

 「メールは素晴らしいコミュニケーションツールだ。私はこれがいずれなくなるとは思わない」とバンク氏は語る。GoogleはGmailをはじめとした幅広いコミュニケーションサービスの選択肢を提供することにより、Slackとの差異化を図っている。「メールは長い文面と形式を重んじるコミュニケーションができるのが特徴で、世界中にいる、初対面の相手とも連絡を取ることができる。一方でチャットは、リアルタイムで手っ取り早く、形式にとらわれない」(同氏)

Hangouts Chatはチーム連携の強化でSlackと差異化

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