2020年05月21日 05時00分 公開
特集/連載

重要なはずの「レジリエンス」はなぜ後回しにされるのか?レジリエンス計画が必要な理由【後編】

障害発生時の回復力「レジリエンス」は確かに重要だ。一方で具体的な取り組みに着手できている企業は多くはない。その背景には何があるのか。取り組みのハードルを下げる手段とは。

[Erin Sullivan,TechTarget]

 前編「『レジリエンス』とは何か? なぜ必要か? 事業継続計画(BCP)を補完」で述べた通り、「レジリエンス」(障害発生時の回復力)と事業継続性は相互補完的な関係がある。そのためレジリエンス計画は、堅実な事業継続計画(BCP)とともに整える必要がある。従来のオンプレミスシステムによる災害復旧(DR)と、クラウドサービスを利用したDRのどちらを好むにせよ、災害後にビジネスを元の状態に戻すにはDR計画の用意も欠かせない。

 レジリエンスの計画を立てるに当たって盛り込むべき要素には何があるだろうか。後編となる本稿は、基本的な要素と、最初はあまり考えないような要素についても考察する。

レジリエンス計画に盛り込む要素

 レジリエンス計画ではセキュリティが鍵を握る。セキュリティ対策は最悪の事態に備えるのに役立ち、混乱が起きる前やそのさなかに発生しかねないサイバー攻撃への対抗手段になる。

 企業がレジリエンスを必要とする部分は他にもある。自社の評判だ。企業の社会的イメージに関しては、ソーシャルメディアが一番の味方にも最大の敵にもなり得る。ソーシャルメディアは災害時のコミュニケーション支援に役立つだけではない。企業にとっては、一般向けの最新情報を扱う発表の場として機能することがある。

 ソーシャルメディアで強い存在感を持つ企業は、ソーシャルメディアもレジリエンス計画の対象に含めなければならない。その上で、自社の社会的イメージが損なわれないようにするためのポリシーを確実に導入する必要がある。データは復旧できる可能性があるが、評判を失うことは大きなダメージになる恐れがある。

なぜ企業はレジリエンスに取り組まないのか

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