2021年02月22日 05時00分 公開
特集/連載

「遠隔医療」にコロナ禍で一斉移行した医療機関の“教訓”COVID-19で遠隔医療に切り替えた医療機関【前編】

米医療機関Norman Regional Health SystemはCOVID-19の危機に直面し「計画通りに医療を提供するには遠隔医療の仕組みが不可欠だ」と判断。約200人の医師を遠隔医療体制に移行させた。その裏側で何が起きていたのか。

[Makenzie Holland,TechTarget]

 米国オクラホマ州の地域医療グループNorman Regional Health System(以下NRHS)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の衝撃を受けて遠隔医療の計画が加速状態に入ったとき、遠隔医療の仕組みを構築する第一歩を踏み出していた。

 NRHSで遠隔医療コーディネーターを務めるモリー・マックールヘア氏によると、COVID-19のパンデミック(世界的大流行)よりも前のNRHSには、オンライン診療を提供している医師が1人と、オンライン診療の開始準備をしている14人の専門医がいた。その後米国でCOVID-19が勢いを増していた2020年3月17日〜19日の間に、NRHSのグループが提供するプライマリーケア(初期診療)と専門医療の大半は遠隔体制に移行した。

 マックールヘア氏は医療情報管理システム学会(HIMSS:Healthcare Information and Management Systems Society)主催のウェビナーで「私たちは事態に対処するために、今やっていることを全てやめ、着眼点をがらっと変えた」と語った。NRHSでは、今では約200人の医療従事者がオンライン診療を活発に実施しているという。

 このように遠隔医療に迅速に移行したのはNRHSだけではなかった。全米の医療機関が「患者や医療従事者を外出させずにサービス提供を継続するにはどうしたらよいか」という同じ課題に直面していた。今、医療機関は再び門戸を開き、遠隔医療の実践を強化する際に学んだ教訓と、この勢いを持続させるための方法についての見解を共有しつつある。

遠隔医療実現で得た“教訓”

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