2021年07月16日 08時00分 公開
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「超低温を計測可能な温度計」が量子コンピュータ実現を加速量子コンピュータに超低温が必要な理由は

スウェーデンのチャルマース工科大学が、超低温をミリケルビン単位で計測できる温度計を開発した。なぜこれが必要だったのか。量子コンピュータを10ミリケルビン(−273.14度)に冷却する必要性とは何か。

[Gerard O'Dwyer,Computer Weekly]
iStock.com/viperagp

 スウェーデンのチャルマース工科大学は、演算中の温度計測を単純化・迅速化する温度計を開発し、量子コンピューティングの効率を飛躍的に向上させた。

 この温度計は、高度な量子コンピュータの開発研究から生まれた最新のイノベーションだ。これにより、同大学の量子コンピューティング研究を加速させる高度なベンチマークツールが新たに追加された。

 チャルマース工科大学の「OpenSuperQ」プロジェクトは、研究組織WACQT(Wallenberg Centre for Quantum Technology)と連携している。WACQTは正確な演算を実行する量子コンピュータを2030年までに構築するという目標を掲げている。この野心的な目標は、超電導回路と最低100量子ビットから成る量子コンピュータを開発することだ。これを実現するため、OpenSuperQプロジェクトではプロセッサを絶対零度に近い温度、理想的には10ミリケルビン(−273.14度)で動作させる必要がある。

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