「Web会議疲れ」を引き起こす“駄目なWeb会議”とは?「Web会議疲れ」を解消するための3ステップ【後編】

Web会議が続くことで生じるストレスに対して、企業が支援すべきことは「Web会議を減らす」ことではなく「Web会議に由来する疲労を最小限にする」ことだ。その方法を探る。

2021年07月22日 05時00分 公開
[Jon ArnoldTechTarget]

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 前編「『Web会議疲れ』を引き起こす“真犯人”とは? 回数か、内容か、それとも……」は、従業員の「Web会議疲れ」を軽減させるための最初のステップを紹介した。本稿は、残る2つのステップを紹介する。

ステップ2.会議のベストプラクティスを浸透させる

 従業員のWeb会議疲れを解決しようとするなら、Web会議のベストプラクティスを考案するだけでは不十分だ。IT部門の担当者は、従業員がそのベストプラクティスを受け入れることで得られるメリットまで考える必要がある。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)以降、従業員にとってWeb会議は基本的なコミュニケーション手段になっている。だがパンデミック前はそうではなかった。

 従業員はWeb会議を活用することで生産性を高めることができる。だが、そのためには適切な習慣とルールが必要だ。制限時間を設けて会議を短くし、会議同士の間隔を空け、連続しないようにする。さらに1日のWeb会議の回数を制限し、会議が多過ぎることで他の仕事をしながら会議に臨まねばならない状況を最小限に抑える。

 もう一つ検討したい戦略はスタンドアップミーティングの採用だ。長時間座って会議に参加することにまつわる疲労は、スタンドアップミーティングで最小限に抑えられる可能性がある。立って会議に参加することは、会議に集中していることを示すことにもつながる(キーボードやマウスで別の操作をしていないという証明になる)。このような取り組みは「Web会議の最適なやり方を自律的に管理する」という目標に対して、単にWeb会議の回数を減らすよりもポジティブなやり方だ。

ステップ3.Web会議の“駄目な用途”を見極める

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