2021年夏の英国GCE A Level試験では、コンピューティングを含むSTEM科目の受験者数に男女間の差異が見られた。男子や女子は、それぞれどのような科目を主に選択したのか。
2021年夏は前年同期と比べて、英国の大学入学資格「Advanced Level General Certification of Education」(GCE A Level)の試験科目である「コンピューティング」を受験する女子の割合が増えた。コンピューティングはプログラミングや情報リテラシーなど、コンピュータの動作原理や活用方法に関する幅広い知識を教える科目だ。
それでもコンピューティングが、女子よりも男子に人気がある科目であることは変わらない。
GCE A Levelの試験で、コンピューティングを受験する学習者数が、2021年夏には男女ともに前年同期比で増加した。2021年夏は、英国で合計1万3829人の学習者がGCE A Levelのコンピューティングを受験した。受験者数は2020年夏の1万2428人よりも増えた。
2021年夏にコンピューティングを受験した女子の数は、男子よりもはるかに少ない。2021年夏にGCE A Levelのコンピューティングを受験した男子は1万1798人だったのに対して、女子はわずか2031人だった。コンピューティングを受験する女子の数自体は、2020年夏の1797人から増えている。それでも男子の受験者数には遠く及ばない。
男子と比べて女子のコンピューティング受験者数が少ないのは、数学や物理など他のSTEM(科学、技術、工学、数学)科目と同様の傾向だ。例えば他のSTEM科目のうち、2021年夏には数学の受験者数が男子は5万9674人、女子は3万8016人だった。物理は男子が3万1290人だったのに対して、女子は9451人にとどまった。
全体的には女子のSTEM科目受験が十分に進んでいるとは言えないものの、例外はある。2021年夏における化学と生物の受験の受験者は、男子(それぞれ2万7254人、2万5416人)よりも女子(それぞれ3万2724人、4万4639人)の方が多かった。
STEM科目の受験者数に、なぜ男女間ギャップが生じるのか。後編はその理由と、ギャップ解消に向けた取り組みを紹介すする。
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