2022年02月28日 10時00分 公開
特集/連載

「AIOps」のBigPandaが1億9000万ドル調達 投資家は何を期待しているのか?TechTarget発 世界のITニュース

米国の新興企業、BigPandaは6回目の資金調達を終え、幅広い業種への提案活動に本腰を入れる。AIを使ったシステム運用の自動化ツールを手掛ける同社はなぜ今、投資家からの期待を集めるのか。

[Esther Ajao,TechTarget]

 AI(人工知能)技術を取り入れたシステム運用手法「AIOps」のツール開発を手掛けるBigPandaは2022年1月12日(米国時間)、1億9000万ドルの資金を調達したと発表した。機械学習の研究開発や同分野の企業買収に充てる方針だ。営業やマーケティング、パートナーシップの体制も強化するという。

 カリフォルニア州に本社を置くBigPandaは、システム運用の自動化を図るためのソフトウェアを提供している。同社のソフトウェアはAI技術によって大量データを分析し、システム停止につながりかねない異常を検出する。投資ラウンド(段階に分けて企業に投資する手法)における同社の資金調達は今回が6回目となり、ベンチャーキャピタルのAdvent InternationalとInsight Partnersが主導した。

企業評価額が12億ドルに なぜBigPandaの事業成長が期待されるのか

 調査会社Cognilyticaのアナリスト、ロナルド・シュメルツァー氏によれば、システムが複雑化する中、AI技術を活用した運用作業の効率化が企業にとっての喫緊の課題だ。「BigPandaは今回の資金調達によって製品力を高め、医療や金融、農業など幅広い業種の企業への提案活動に注力する」とシュメルツァー氏はみる。

 AIOpsツールはシステムを監視し、サイバー攻撃を早期発見することにも有効だ。ITコンサルティングのEnterprise Management Associatesでアナリストを務めるヴァレリー・オコンネル氏は、「セキュリティも含めた観点からAIOpsの導入ニーズが高まっていることが、BigPandaの事業成長の追い風になっている」と分析する。

 今回の資金調達を受け、BigPandaの企業評価額は12億ドルになった。BigPanda以外にも、MoogsoftやDynatraceなどさまざまなベンダーがAIOpsを打ち出している。ただしシュメルツァー氏は、需要が旺盛なことを背景にAIOpsの定義が曖昧になっていると指摘する。

TechTarget発 世界のITニュース

新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news072.jpg

超リッチなイーロン・マスク氏の「言論の自由」は、あなたのそれと同じなのか?
Twitter買収の大義名分とされる「言論の自由」。しかし、同じことを語っているつもりでも...

news204.jpg

新卒の営業職が仕事をやりたくない時期、最多は「5月」 ―― RevComm調査
新卒営業社員は5月に最初の「壁」を感じるようです。

news069.jpg

「メタバース」でどうやってもうけるの? Meta(旧Facebook)が考える収益化への道
Metaの中核をなすメタバースプラットフォームのマネタイズ計画が明確になりつつある。高...