女性登用が進まないことは、以前から英国のIT企業の間で課題となってきた。その背景には「DEI」の不足があるとの声がある。そもそもDEIとは何なのか。その実情とは。
ITコンサルティング企業Thoughtworksによると、英国のIT企業は「DEI」(DE&Iとも)の向上に、もっと力を入れる必要がある。「よりDEIに配慮した職場づくりのために、自社にはもっとできることがある」。エンジニアをはじめとする英国IT企業の従業員は、勤務先についてこう考えているというのが、Thoughtworksの見方だ。
DEIは「ダイバーシティー」(多様性)、「エクイティー」(公平性)、「インクルージョン」(包摂性:誰も排除しないこと)の総称だ。「DEI推進に努力している企業であっても『自社のDEI推進が足りない』と従業員が考えているのであれば、企業の取り組みやメッセージが伝わっていないということだ」。ThoughtworksでDEI分野の責任者を務めるエイミー・リンチ氏は、こう話す。
英国のIT業界におけるDEIの欠如は、以前からの課題だ。業界・学術団体のBCS(英国コンピュータ協会、旧British Computer Society)が2020年に発表したレポートによると、2019年における英国のITスペシャリストのうち、女性は約24万9000人で、全体の約17%だった。
近年の英国IT業界では、DEIの向上に関する議論の中で、特にインクルージョンに注目する動きがある。「従業員が自分らしくいられる環境づくりを推進すれば、企業が多様な人材を引き付けられる可能性が高まる」という意見がある。
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