デジタルトランスフォーメーション(DX)が成功する企業と失敗する企業には、それぞれに特徴があると専門家は語る。DXでつまずく企業がやりがちな“あること”とは。
コンサルティング会社Third Stage Consulting Groupの創設者兼最高経営責任者(CEO)、エリック・キンバーリング氏は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を着実に進めることができる企業には、共通の特徴や長所がある。同様に、DXをうまく進められない企業にも共通点がある。
一般的に、目標が現実的で管理がしっかりしている企業は、DXが成功する傾向にある。一方でDXに対する理想があまりにも大きく、プロジェクトの完了に必要なコストや時間に対する見込みがあまりにも楽観的な企業は、DXが失敗する傾向にある。
Third Stage Consulting Group主催のバーチャルカンファレンス「Digital Stratosphere 2022」でキンバーリング氏が紹介した「DXの成否を分けるポイント」は、以下の5つだ。
企業は、現実的で達成可能な目標を設定する必要がある。だがDXに着手する際、企業は「十分な機能がないERP(統合業務)パッケージや、間もなくベンダーのサポートが切れるERPパッケージを交換する」といった作業目標だけを重視してしまうことがある。こうした目標設定は「DXは簡単で、新しいシステムは企業の問題を全て解決してくれる」という間違った期待を抱かせる恐れがある。
最終的な作業目標に焦点を当てると、企業はプロジェクトの推進計画や構築に必要な時間、コスト、労力を過小評価する可能性があるとキンバーリング氏は語る。「こうした非現実的な期待は多くの失敗を招く。実際に非常によくあるパターンだ」(同氏)
第4回は、DXの成否を分ける5つのポイントのうち2つ目と3つ目を紹介する。
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