Zoom Video Communications、RingCentral、Blue Jeans Networkはそれぞれ、「バーチャルホワイトボード」ツールを充実させたり、既存製品に機能として追加したりしている。各社の主なツールや機能を整理しよう。
Zoom Video Communications、RingCentral、Blue Jeans Network(「BlueJeans」の名称で事業展開)はそれぞれ、社外の人との共同作業にまつわる課題を改善しようとしている企業向けに、自社Web会議ツールと連携するデジタルホワイトボード機能を提供している。この機能は、絵や文章、画像、動画を使いながらのブレーンストーミングを可能にするものだ。
Zoom Video Communicationsは、最大5万人が参加可能なウェビナーツールにホワイトボード機能を搭載している。セッションの主催者やパネリストがデジタルホワイトボードで一緒に作業をして、大勢の視聴者にコンセプトを説明するのに役立つ。
2022年4月には、Zoom Video Communicationsは新しいデジタルホワイトボード機能「Zoom Whiteboard」を発表した(利用するにはWeb会議ツール「Zoom」のバージョン5.10.3以降が必要)。従来のデジタルホワイトボード機能とは異なる“永続的”なもので、Web会議画面を閉じても使い続けられる。
RingCentralは2022年内に、Web会議の参加者がタッチスクリーンを使用してバーチャルホワイトボードに描画できるようにするという。この機能は、同社とタッチパネルディスプレイベンダーAvocorの共同開発製品「RingCentral Rooms for Touch」で利用可能になるという。RingCentral Rooms for Touchは、RingCentralの遠隔会議システム「RingCentral Rooms」をAvocorのタッチパネルディスプレイに組み込んだ製品だ。
Blue Jeansは「Collab Board」というデジタルホワイトボード機能を提供している。2022年7月のアップデートで、幾つかの新機能がCollab Boardに加わった。Meta Platforms(旧Facebook)のスマートディスプレイ「Portal」向けアプリケーションでも、Collab Boardを利用できるようになる。この機能強化によってPortalユーザーは、テレワーク時にCollab Boardを利用する際、業務用デバイスの代わりに、自宅で利用中のPortalを使ってアクセスできるようになる。
後編は、デジタルホワイトボードの需要が高まっている背景について、専門家の見解を紹介する。
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