「何でもデジタル」は“薬”か“毒”か【中編】
「遠隔医療」「バーチャルヘルスケア」を大歓迎できない“あの課題”とは
コロナ禍を追い風に、遠隔医療やバーチャルヘルスケアの普及が進んでいる。「スケジュールが立てやすい」といった分かりやすいメリットとは裏腹に、根強く残る課題とは。
コンサルティング会社Deloitte Developmentは2022年8月、ITが生活に及ぼす影響に関する調査レポート「Connectivity and Mobile Trends」の2022年版を公開した。同レポートは、2022年第1四半期(2022年1~3月)に米国の消費者2005人を対象にオンラインで実施した調査結果をまとめたものだ。
オンライン業務と対面業務を組み合わせたハイブリッドな業務形式を採用する動きが、さまざまな分野で広がっている。こうした分野の一つが医療・ヘルスケアだ。
遠隔医療やバーチャルヘルスケアの“あの課題”
併せて読みたいお薦め記事
連載:「何でもデジタル」は“薬”か“毒”か
「テレワーク」関連の注目トピック
調査によれば、回答者の49%が「過去1年の間にオンラインで医療機関を受診したことが1回以上ある」と答えた。世代別では特にミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭に生まれた世代)の利用が最も多く、59%がオンラインで医療機関を受診している。回答者全体で見ると92%が「オンラインでの受診に満足している」と回答しており、前年比10ポイント増の結果となった。
こうした遠隔医療やバーチャルヘルスケア(予防医学や健康増進にITを生かすこと)のメリットとして、回答者は「便利さ」と「予約によるスケジュールの立てやすさ」を挙げる。一方で「人間的な触れ合いの欠如」「血圧や心拍数などバイタルサインの正確な測定の難しさ」「ネットワーク接続の不具合」といった技術的問題を含む課題もあると指摘する。
バーチャルヘルスケアを具現化する要素として、スマートウォッチやフィットネストラッカー(リストバンド型活動量計)といったヘルスケアデバイスの人気が上昇している。ヘルスケアデバイスを持っているという回答者は41%で、前年比2ポイント増だった。約60%の回答者はヘルスケアデバイスを「家族の誰かが持っている」と答えている。ヘルスケアデバイスを持っている回答者の約90%は、運動の記録や健康のチェックにヘルスケアデバイスを利用していた。スマートフォンユーザーの約30%は健康状態や運動量をスマートフォンでモニタリングし、約20%は瞑想(めいそう)アプリケーションやメンタルウェルネス(心の健康増進)アプリケーションを使っていた。
後編は、生活のデジタル化に対する消費者の懸念を紹介する。
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
2
“アジャイルの壁”に挑むオリックス生命がIBMの開発管理ツールを選んだ理由
-
3
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
4
IT製品の導入に関するアンケート「セキュリティ」編
-
5
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
6
RAGで「データをAIに送る」運用が限界を迎えている理由
-
7
ライオンが挑む「守りのIT」脱却:Google Cloudで加速させるデータ駆動型経営
-
8
最も脆弱性が少ない&多いプログラミング言語が判明
-
9
LINEヤフーはなぜ「社内の管理者」すら信用しないインフラを作ったのか
-
10
回避策ゼロ、極めて危険なCisco脆弱性 メール1通で管理者権限、ログ消去の手口
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー