クラウドサービスに障害が発生してシステムが停止したら、顧客からの信頼を失うことは避けられない。クラウドサービスの運用管理を効率化するためには、どうすればいいのか。その有力な手段である「BaaS」とは何か。
クラウドサービスで稼働しているWebサービスの訪問者は、そのWebサービスに常時アクセスでき、個人情報の安全が確保されているのは当然だと考える。Webサービスの運営者が訪問者の期待を裏切らないためには、クラウドサービスのしっかりした運用管理が欠かせない。その手段として役立つのが「BaaS」(Backend as a Service)だ。
BaaSは、クラウドサービスの運用管理に関してユーザー企業をサポートする“黒子”として、「バックエンド」をクラウドサービスで提供する。ユーザーインタフェース(UI)に関する仕組みを「フロントエンド」と呼び、それを後方で支える仕組みをバックエンドと呼ぶ。BaaSは、さまざまなデータを分析し、システム障害の防止を図る機能を備えていることがある。
バックエンドでは、アクセスの急増やシステム構成の変更によって、障害が生じることがある。そうなると、Webサービスは快適に利用できなくなり、訪問者からの評判が下がりかねない。障害を最小限に抑えるためには、BaaSを活用してストレージやネットワークを監視し、障害の兆候をいち早く検知することが重要だ。
BaaSを安全に利用するために、クラウドサービスの運用管理におけるセキュリティ面を考えてみよう。セキュリティを確保するためには、まずセキュリティ用語を正確に理解する必要がある。以下でセキュリティ関連の重要な用語を説明する。
中編は、BaaSを利用する際のアクセス管理のポイントを紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...