クラウドサービスに障害が発生してシステムが停止したら、顧客からの信頼を失うことは避けられない。クラウドサービスの運用管理を効率化するためには、どうすればいいのか。その有力な手段である「BaaS」とは何か。
クラウドサービスで稼働しているWebサービスの訪問者は、そのWebサービスに常時アクセスでき、個人情報の安全が確保されているのは当然だと考える。Webサービスの運営者が訪問者の期待を裏切らないためには、クラウドサービスのしっかりした運用管理が欠かせない。その手段として役立つのが「BaaS」(Backend as a Service)だ。
BaaSは、クラウドサービスの運用管理に関してユーザー企業をサポートする“黒子”として、「バックエンド」をクラウドサービスで提供する。ユーザーインタフェース(UI)に関する仕組みを「フロントエンド」と呼び、それを後方で支える仕組みをバックエンドと呼ぶ。BaaSは、さまざまなデータを分析し、システム障害の防止を図る機能を備えていることがある。
バックエンドでは、アクセスの急増やシステム構成の変更によって、障害が生じることがある。そうなると、Webサービスは快適に利用できなくなり、訪問者からの評判が下がりかねない。障害を最小限に抑えるためには、BaaSを活用してストレージやネットワークを監視し、障害の兆候をいち早く検知することが重要だ。
BaaSを安全に利用するために、クラウドサービスの運用管理におけるセキュリティ面を考えてみよう。セキュリティを確保するためには、まずセキュリティ用語を正確に理解する必要がある。以下でセキュリティ関連の重要な用語を説明する。
中編は、BaaSを利用する際のアクセス管理のポイントを紹介する。
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