プログラミング言語の種類は、実にさまざまだ。その中から、初心者が最初に学習するプログラミング言語を選ぶとすれば、何を選ぶべきなのか。IT人材会社の専門家が挙げるのは、あの2つのプログラミング言語だ。
熟練した開発者が初心者に薦めるプログラミング言語は、「Java」や「C」といった旧来の定番プログラミング言語に偏りがちだ。こうした定番プログラミング言語はいまだに広く使われており、習得する意味は大いにある。ただし習得のしやすさやこれからのニーズを考慮すると、検討する価値のある新しい選択肢もある。
プログラミング言語「Python」は、そのシンプルさと汎用(はんよう)性から、科学技術計算やデータ分析、人工知能(AI)技術などのプログラム開発に広く使われている。Webアプリケーションやモバイルアプリケーションといったエンドユーザーが直接利用するプログラムはもちろん、データマネジメントや業務自動化といった裏方のプログラムまで、幅広い分野で活躍の場がある。
マークアップ(文章構成)言語の「HTML」やスタイルシート(表示制御)言語の「CSS」、スクリプト(簡易プログラム)言語の「JavaScript」は、いずれもWebサイト構築を支える要素技術だ。特にJavaScriptは、動的で応答性の高いWebサイトの構築に重要な役割を果たしている。JavaScriptのライブラリ(プログラム部品群)「React」と、JavaScriptのランタイム(実行環境)「Node.js」の経験を持つプログラマーは特に「需要が高い」と、IT人材会社Jobsityの人材獲得責任者、ヴァネッサ・ロメロ氏は述べる。
IT人材会社Phaidon International(Glocommsの名称で事業展開)のニューヨーク・マネージングディレクター、ジャンカルロ・ハーシュ氏は、初心者に最適なプログラミング言語としてPythonとJavaScriptを挙げる。「時間を掛けてPythonやJavaScriptを学ぶことは「IT業界に身を置き、開発経験を得るための良い方法だ」とハーシュ氏は述べる。
ロメロ氏もハーシュ氏の意見に同意する。「PythonやJavaScriptのスキルに依存する仕事は、多く見つかる」と同氏は言う。
次回は、Pythonの特徴を深掘りする。
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