「HTML」は厳密にはプログラミング言語ではなく、マークアップ言語だ。それにもかかわらず「プログラミング初心者は、最初にHTMLを学ぶべきだ」と考える専門家は少なくない。それはなぜなのか。
Webサイトの構築やWebアプリケーションの開発に使われる主要技術が、マークアップ(文章構成)言語の「HTML」、スタイルシート(表示制御)言語の「CSS」、スクリプト(簡易プログラム)言語の「JavaScript」だ。一般的なWebサイトは、これらの組み合わせで構築されている。
HTMLは前述の通り、厳密にはプログラミング言語ではなくマークアップ言語だ。それでもHTMLをプログラミング学習の入り口として挙げる専門家は少なくない。著名な開発者であり、Googleのプリンシパルデベロッパーアドボケートであるケルシー・ハイタワー氏によると、その理由は
だ。HTMLのソースコードの記述は、最低限のHTMLの知識があり、かつ「Google Docs」(Googleドキュメント)や「Microsoft Word」といったワープロソフトウェアで文章を書くことができれば、それほど難しくない。
Webページという視覚的な要素がアウトプットになることから「HTMLは特に初心者がプログラミングを学ぶ手段として適している」とハイタワー氏は言う。「HTMLとWebブラウザで作業をするときに得られる、視覚的なフィードバックは有益だ」(同氏)。HTMLとCSSの基本を習得すれば、JavaScriptの学習への移行が容易になるという。
HTML、CSS、JavaScriptの基本的な役割は、それぞれ以下の通りだ。
次回は、ビジュアルプログラミングツール「Scratch」を活用したプログラミング学習を考える。
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