視覚的な要素の組み合わせでプログラムを開発するビジュアルプログラミング。その代表格が「Scratch」だ。プログラミング学習の第一歩としてScratchを習得する意義とは何なのか。学習を進める上での注意点とは。
「どのプログラミング言語から学習を始めるにしても、プログラミング習得の道は険しいと考えた方がよい」。顧客分析ベンダーAmplitudeのエンジニアリング担当バイスプレジデント、ダスティン・ピアース氏はこう言う。「習得には十分な時間と集中力が必要だ」(ピアース氏)
著名な開発者であり、Googleのプリンシパルデベロッパーアドボケートであるケルシー・ハイタワー氏も、プログラミング言語の習得には困難が伴うことに同意する。少しでもプログラミング学習を始める上でのハードルを下げたい――。そう考えている初心者にハイタワー氏が薦めるのは、ビジュアルプログラミングツール「Scratch」だ。
Scratchは、幼児から高齢者まで幅広いエンドユーザーが利用している。「ブロック」という視覚的なプログラム部品を組み立ててプログラムを開発するビジュアルプログラミングを通じて、プログラミング言語の背後にある論理を学べるScratchは、プログラミング学習に新しい選択肢をもたらした。
ビジュアルプログラミングはとっつきやすさが魅力だ。ただしソースコードの検索が難しい、プログラムの規模が大きくなると複雑化しやすいといった課題があり、業務アプリケーションのプログラミング手段として採用するにはハードルがある。
ピアース氏は、Scratchなどのビジュアルプログラミングだけでプログラミング学習が完結するとは考えていない。ビジュアルプログラミングを含めた、さまざまな手段でプログラミングを学習することで「1つの手段だけで学ぶよりも、効果的にプログラミングを習得できる可能性がある」というのが、同氏の考えだ。
「単一のプログラミング手段の参考書だけを手に取り、固執するのはお勧めしない」とピアース氏は指摘。「Scratchをやり、『Python』を少しやり、『JavaScript』を少しやるといった、複数の手段の組み合わせが効果的だ」と語る。
ハイタワー氏は、日常的に使っているツールを使ってプログラミングを学ぶことも勧める。例えばMicrosoftの表計算ソフトウェア「Microsoft Excel」のエンドユーザーは、プログラミング言語「VBA」(Visual Basic for Applications)でマクロ(アプリケーション自動操作機能)の開発を学べる。Robloxが提供する同名のオンラインゲーム開発サービスのエンドユーザーは、プログラミング言語「Lua」を使ってカスタム機能を開発できる。
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