「Java」はモバイルアプリケーションからサーバサイドアプリケーションまで、さまざまな開発に利用できるプログラミング言語だ。開発者が支持する理由を解説する。
Oracleは、プログラミング言語および開発・実行環境「Java」の長期サポート版(LTS)「Java 17」を2021年9月に提供開始した。2021年は、Javaの正式版の誕生から25周年に当たる。本連載は、Javaがソフトウェア開発者に支持され続けている5つの理由を解説する。
どのプログラミング言語も習得には時間がかかる。Javaはプログラミング言語「C」「C++」やスクリプト言語(簡易的なプログラミング言語)「JavaScript」と似ている部分がある。これらの言語のいずれかを扱った経験があれば、Javaの構文を覚えやすい。
Javaには、プログラムの構造を決める非常に厳密なルールがある。新しいプログラミング言語をマスターしようとするとき、明確で一貫したルールがあると学習しやすくなる。Java初心者が学習する中で分からないことが出てきたら、動画共有サイト「YouTube」や「StackOverflow」「CodeRanch」などのフォーラムサイトが疑問への答えを見つける手掛かりになる。
API(アプリケーションプログラミングインタフェース)の提供する機能が広範にわたることも、Javaの特徴だ。Javaの開発・実行環境「JDK」(Java Development Kit)は、XMLファイルの解析からタイムゾーンの変換まで、多様な処理を可能にするさまざまなパッケージを持つ。非営利団体Eclipse Foundationが管理するJavaの企業向け仕様群「Jakarta EE」のAPIも役に立つ。
Javaアプリケーション開発で利用できるAPIは、OracleやEclipse Foundationが提供する標準APIだけにとどまらない。例えば以下が利用できる。
後編は、3〜5つ目の理由を取り上げる。
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