Webブラウザ「Microsoft Edge」は、以前は“ある理由”から企業に敬遠されてきた。Microsoftが改善に注力したことで、Edgeは企業からの支持を得始めている。背景にある変化とは。
2015年にMicrosoftが発表したWebブラウザ「Microsoft Edge」(以下、Edge)は、2020年のリニューアルを経て、本格普及期に入った。特にこれまで利用が進まなかった企業からの支持を得始めている。企業にとってEdgeを使うメリットとは何か。
Microsoftは2020年1月に、「Chromium」の技術をベースに構築したEdgeの新バージョンを発表した。Chromiumは、Googleが開発を主導するオープンソースソフトウェア(OSS)のWebブラウザだ。以前の“レガシー版”Edgeは、MicrosoftのOS「Windows」でしか利用できなかった。そのためWindowsに加えて「Linux」「iOS」「Android」といった、複数のOSのデバイスが混在する企業では普及しにくかった。
新しくなったEdgeは、Chromiumベースのレンダリング(描画)エンジンを使う他、さまざまなOSで動作するようになっている。これがEdgeの競争力を高めたと考えられる。例えばEdgeは、複数のデバイス間でWebブラウザのデータを同期できる。GoogleのWebブラウザ「Chrome」向け拡張機能をEdgeで動作させることも可能だ。
Chromeと同様に、Edgeは複数のWebページをグループごとにまとめられる機能がある。人工知能(AI)技術を使って文章のスペルチェックや文法チェックができる機能も備える。
後編は、Edgeを使うためのシステム要件を取り上げる。
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