英Computer WeeklyがIT業界で活躍する女性を表彰している「Most Influential Women in UK Technology」。企業で活躍し、殿堂入りを果たした女性を紹介する。
英国のIT業界における女性の活躍を推進する一環として、英Computer Weeklyは2012年からアワード「Most Influential Women in UK Technology」を実施している。本稿は、表彰された人物の中で企業と政府をつなぐ取り組みをし、「Hall of Fame」(殿堂入り)を受賞した2人の活動を紹介する。
キャサリン・パーソンズ氏は「クレジットカード1枚と、1日でコーディングを教える」というミッションを持って、プログラミングスクールDecodedを2011年に設立した。同校は、世界中の企業の従業員にデータ活用、AI(人工知能)技術、サイバーセキュリティに関連する技術を教えている。
2018年には、英国の大手小売業者であるMarks & Spencerと共に認定プログラムDecoded Data Academyを立ち上げた。同プログラムでは小売業に特化したデータ活用について学ぶことができ、その知識は企業や政府におけるデジタルリテラシー向上の取り組みに寄与する。
2017年1月〜2021年1月にビジネス・エネルギー・産業戦略省(Department for Business, Energy & Industrial Strategy)のノンエグゼクティブボードのメンバーを務めた。ロンドン市長の基でビジネスアドバイザリーパネルの経験もある。
マギー・ベリー氏は市民団体Heart of the Cityのディレクター。中小企業に働き掛け、環境保護や企業の社会的責任に基づいたビジネスや、ダイバーシティー&インクルージョン(D&I:人材の多様性を広げ、それを受容する文化を形成すること)の取り組みを進める。
2012年12月〜2021年6月には、非営利団体WEConnect Internationalの欧州担当エグゼクティブディレクターを務めた。企業や公的機関からの支援を受け、女性が経営者を務める企業約1500社のネットワークを構築した。
2005年3月〜2012年11月には、IT業界で働く女性向けの求人紹介とネットワーキング活用を推進するWebサイト「Women in Technology」を運営。2017年1月からはコミュニティーセンターWalsworth Community Centreのコミッティーメンバー。2018年1月〜2021年1月には、若者のキャリア構築支援に取り組むFounders4Schoolsでダイバーシティーアドバイザリーコミッティーのメンバーを務めた。
IT分野とビジネスにおける女性の地位向上に貢献したことがたたえられ、2019年に大英帝国勲章の一つOBE(Officer of the Most Excellent Order of the British Empire)を授与された。
第15回も引き続き、殿堂入りを果たした人物の活躍を紹介する。
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