生成AIは「まだ先の話」でもない? “あの業界”では活用が進む生成AI導入が進む企業、進まない企業【前編】

企業における生成AIの活用は総じて道半ばだが、生成AIの活用を積極的に進めている業界もある。どの業界なのか。生成AIの活用例と併せて紹介する。

2023年11月09日 07時00分 公開
[Esther AjaoTechTarget]

関連キーワード

人工知能 | 医療IT | マーケティング


 テキストや画像などを自動生成するAI技術「生成AI」(ジェネレーティブAI)の企業における導入は順調に進んでいるとは言い難く、大半の企業は具体的な活用方法を模索している段階だ。一方で、既に生成AI導入を積極的に進めている業界もある。本稿は、特に生成AIの活用が盛んな2つの業界とそれぞれの事例を解説する。

生成AI活用が進む2つの業界

ヘルスケア業界

 ヘルスケア業界は、データ保護やセキュリティに関するリスクを警戒しつつも、生成AIの活用を積極的に進めている。医療業界向けソフトウェアベンダーのEnsemble Health Partnersは生成AI活用に取り組む企業の一つだ。同社は病院や診療所などの医療機関向けに、収益サイクルを管理するソフトウェアを提供しており、生成AI活用の効果を高めるための専門チームも設立している。

 Ensemble Health Partnersの最高情報責任者(CIO)ピータ・シュウテン氏は、2023年9月に米国ボストンで開催された生成AIに関する国際会議「Generative AI World 2023」において、「生成AIや自動化技術を活用し、医療機関における業務改善に取り組む」と話している。特に医療費請求の正確性検証が生成AIの重要な用途だという。

マーケティング業界

 マーケティングも生成AIの活用が進んでいる分野の一つだ。スタートアップのソフトウェアベンダーNicest.aiは、金融からEコマース(EC)まで幅広い業界向けにマーケティング支援サービスを提供している。具体的には、独自LLM(大規模言語モデル)をベースにした生成AIと、ユーザー企業が定義したパラメーターを用いて、ユーザー企業ごとにカスタマイズしたモジュール(小規模サービス群)を作成する。これにより、リード(見込み客)開拓や、顧客エンゲージメント(顧客との結び付き)強化を支援する。

 Nicest.aiの共同設立者であるローレン・ベック氏は、同社のサービスについて次のように説明する。「当社のサービスはこれまで人間が担ってきた単調な作業を自動化する。その結果、従業員はより重要なタスクに集中できるようになり、生産性向上が期待できる」


 後編は、生成AIの普及に必要な視点について解説する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news075.png

Z世代の告白手段は「直接」が大多数 理由は?
好きな人に思いを伝える手段として最も多く選ばれるのは「直接」。理由として多くの人は...

news100.jpg

日本はなぜ「世界の旅行者が再訪したい国・地域」のトップになったのか 5つの視点で理由を解き明かす
電通は独自調査で、日本が「観光目的で再訪したい国・地域」のトップとなった要因を「期...

news023.jpg

誰も見ていないテレビ番組にお金を払って露出する意味はあるのか?
無名のわが社でもお金を出せばテレビに出してもらえる? 今回は、広報担当者を惑わせる...