「動画版ポッドキャスト」は企業にとって何が魅力なのか?「ビデオポッドキャスト」の全て【中編】

「ポッドキャストの動画版」である「ビデオポッドキャスト」は、視聴者や配信者という個人の視点だけではなく、企業のような組織の視点でも役立つ。それぞれにどのようなメリットをもたらすのかを解説する。

2024年05月03日 08時00分 公開
[Kaitlin HerbertTechTarget]

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 インターネットで動画を配信する「ビデオポッドキャスト」は、ポッドキャストに視覚要素が加わったものだ。ただし、単に動画コンテンツを配信することとビデオポッドキャストを同じと考えてはいけない。具体的にはどのような利点が見込めるのか。視聴者や配信者という個人の視点だけではなく、企業のような組織の視点でもどのような利点があるのかを解説する。

4つの視点から見たビデオポッドキャストの利点

視点1.個人の視点

  • 学習効果がある
    • 視聴者からすると、ビジュアルと音声を組み合わせた学習用コンテンツは、新しいスキルの習得、複雑な概念の理解、効率的な情報収集に適する。
  • スキルの向上に役立つ
    • 配信者からすると、プレゼンテーション、動画編集、視聴者との交流を通してコミュニケーションスキルを磨くことができる。自信を持ち、創造力の引き出しを増やす機会にもなる。
  • コミュニティーを構築できる
    • ビデオポッドキャストを通じて同じ関心事を持つ人々と交流することによって、有意義なつながりを築ける。

視点2.組織の視点

  • ブランドの認知を向上させられる
    • ビデオポッドキャストを通して専門的な知識を共有することで、その分野の権威としての地位を確立し、新規顧客を引きつけ、評判を確固たるものにできる。
  • コンテンツマーケティングに役立つ
    • 視覚的に魅力があるストーリー、製品のデモンストレーション、顧客レビューなどを発信し、視聴者とのエンゲージメントを高められる。
  • 視聴者間のコミュニケーションを促進する
    • 企業がビデオポッドキャストを通して自社の最新情報、研修教材、従業員紹介などを配信することで、自社や同僚に対する理解が深まり、社内コミュニケーションの活性化、モチベーションの向上、チームワークの育成につながる。

視点3.アクセシビリティー(利用のしやすさ)とスケーラビリティ(拡張性)

  • オンデマンドである
    • 視聴者は自分の都合に合わせてビデオポッドキャストを視聴できる。
  • 動画を再利用できる
    • 配信者は、ビデオポッドキャスト用動画から一部を抜き出してSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿したり、ブログエントリ(投稿)やプロモーション動画を制作したりできる。
  • 参入障壁が低い
    • ビデオポッドキャスト専用のサービスを活用して動画を配信できるため、個人配信者でも取り組みやすい。

視点4.エンゲージメントとインタラクション

  • 深いつながりを築ける
    • 表情や身振り手振りなどの視覚的な情報伝達は、視聴者が配信者の人となりや考えを深いレベルで理解しているように感じさせる。これによって、配信者は視聴者と密接なつながりを持つことができる。
  • インタラクティブな体験を提供できる
    • ライブストリーミングやディスカッションは、視聴者にリアルタイムでの反応を促す。
  • コミュニティーを構築できる
    • 配信者は、ディスカッションを促す、コメントに反応する、ライブ配信で視聴者への疑問に回答するなどして、熱心な視聴者のコミュニティーを育成できる。

 後編は、ビデオポッドキャストの制作方法を紹介する。

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