ホワイトカラーでもなくブルーカラーでもなく、「ニューカラー」と呼ばれる人材が“人材不足の救世主”として注目を集めている。ニューカラー人材はどのような特徴を持っていて、なぜ期待されているのか。
企業では、IT人材の不足が課題となっている。調査会社Statistaが2024年2月に公開したデータによると、2023年に世界のIT企業の54%が従業員のスキル不足を経験したとい う。この動きの中で企業が注目しつつある人材が「ニューカラー」だ。ニューカラーはホワイトカラー(知的・技術労働者)やブルーカラー(現場従業員)とは何が違い、なぜ求められているのか。
技術が急速に変化する中で、企業は学歴よりも業務経験や高度なスキルを持つ人材に着目し始めている。ニューカラーは、IBMが提唱した人材の概念だ。大学の学位や実務経験は不問で、コミュニティーカレッジや資格取得プログラム、インターンシップなどの教育課程で専門的な知識やスキルを習得した人材や、独学で知識を学んだ人材を指す。
データサイエンスやAI(人工知能)技術、クラウドコンピューティングなど、技術の進化が頻繁に起こる分野に関わる企業では、新しい技術に対処する能力が求められる。そうした場では、大学で4年間かけて取得した学位を持つ従業員よりも、ニューカラーの従業員の方がすぐに活躍できる可能性がある。
事務職や専門職として働くホワイトカラーは白襟のシャツを、製造業や建設業などの現場で従事するブルーカラーは青い制服を着ていたのがそれぞれ由来だ。現代では、製造業をはじめとしたさまざまな労働現場においてIoT(モノのインターネット)やAI技術の活用が広がり、ブルーカラーとホワイトカラーが個々に担ってきた役割の境界線が曖昧になりつつある。そうした中で注目を集めるニューカラーは、ブルーカラーとホワイトカラーの中間的な存在であり、業務では技術に重点を置く。
後編は、ニューカラーが担う業務や、ニューカラー人材としてのスキルを習得する方法を説明する。
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