Windowsのレジストリが壊れると、何らかのトラブルが表面したり、OSの安定稼働に支障を来したりする。そうした事態を避けるために、レジストリの問題を特定してトラブルに対処する方法を知っておこう。
クライアントOS「Windows」のレジストリは、OSやアプリケーションの設定情報を格納している。その一部が破損すると、何らかのトラブルを招く可能性がある。Windowsが問題なく動いているように見えても、何か内部で支障を来していることがあるので注意が必要だ。レジストリの問題を特定して修復する方法を知っておくとよい。
Windowsが正常に機能していても、レジストリに何らかの問題が起きていることがある。その場合、「DISM」(展開イメージのサービスと管理:Deployment Image Servicing and Management)というツールを使って根本的な原因を調査できる。
以下のコマンドは、Windows 11をスキャンし、システムの破損箇所を探索するためのものだ。
Dism.exe /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
以下のコマンドで、レジストリの問題の深刻度や修復可能性を評価することができる。
Dism.exe /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
Windows 11のレジストリは、事前に取得しておいたバックアップを読み込むことで修復できることがある。バックアップを使う以外にも、正常な機能を回復させる方法が存在する。その一つが、Windowsに標準搭載されているツール「DISM」(展開イメージのサービスと管理:Deployment Image Servicing and Management)のコマンドであるCheckHealthを使う方法だ。
CheckHealthで「レジストリの修復が可能」だと判断された場合、以下のコマンドを実行することで、破損したファイルを自動的に修復できる。
Dism.exe /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
破損したレジストリ項目が明確に分かる場合は、レジストリを開き、該当ファイルの機能するバージョンを見つけ出して修正または変更することで、機能を復旧できることがある。ただしレジストリの編集は問題を悪化させるリスクがあるため、実行する場合は注意しよう。
レジストリの修復にサードパーティー製のツールを用いることも可能だが、Microsoftはそれを推奨していない。
手を尽くしてもOSが使用不能な場合、取り得る手段はWindows 11をリセットし、工場出荷時の状態に戻すことだ。これによって、少なくともデスクトップは再び使用できる状態になる。ただし、レジストリの破損による問題が深刻な場合は、十分な解決には至らない可能性がある。
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