コンビニATMと振込管理システムを統合し、勘定系システムに接続する「ホスト中継システム」の開発に着手した。顧客ごとの中継機能の統合にはソフトウェア基盤「MCT/CIS」を活用する。
日本アイ・ビー・エムは10月6日、千葉銀行のコンビニATMおよび振込管理システムを統合し、勘定系システムに接続する「ホスト中継システム」の開発を受注したことを発表した。本システムの開発は2009年6月に完成予定。
千葉銀行は、金融サービスの開発コストを削減し、新しい金融サービスを顧客ニーズに合わせて迅速に提供することを目的に、これまで顧客チャンネルごとに開発されてきたホスト中継機能を集約し、複数のチャンネルで共有できるシステムの構築を目指す。今回は、コンビニATMと振込管理システムを統合し、勘定系システムに接続する中継システムの開発に着手。システム開発を受注した日本アイ・ビー・エムは、「IBM マルチチャネル・トランスフォーメーション/チャネル統合サーバー基盤」(以下、MCT/CIS)を活用し、本ホスト中継システムを構築する。
MCT/CISは、基幹系システムに影響を与えることなく、さまざまな顧客チャンネルを1つに統合するソフトウェア基盤。新しい商品やサービスを提供する際には、MCT/CISにそのアプリケーションを載せるだけで、あらゆるチャンネルから同時に新商品/サービスを提供することができる。複数の銀行がMCT/CISで実現したチャンネルシステムの開発資産を相互流通させることで、各銀行が異なる機能を利用しながらもコスト削減を実現できるとしている。
今回千葉銀行は、既にMCT/CISを導入済みの第四銀行および中国銀行が参画する「TSUBASA(翼)プロジェクト」での情報交換を通じて、第四銀行がMCT/CISを利用して開発したソフトウェアの一部を活用することを決定。これにより、開発期間の短縮と信頼性の高いシステム構築が可能だとしている。
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