富士通、1/5のストレージコストで情報統合システムの構築を可能にするソフトウェアNEWS

企業内のさまざまなデータを統合して収集・蓄積するための2つのソフトウェアの新版を発表した。

2009年04月27日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 富士通は4月24日、データ統合ソフトウェアの新版「Interstage Information Integrator V10」(以下、Information Integrator)とデータ蓄積ソフトウェアの新版「Interstage Information Storage V10」(以下、Information Storage)を発表した。同社では、これらのソフトウェアを活用することで企業の情報統合システムを低コストで構築・運用できるとしている。

photo 富士通の提案する情報統合プラットフォーム

 Information Integratorは、企業内に存在するさまざまなデータを収集し、活用に適した形式に変換、配布するためのデータ収集・統合ソフトウェア。データベース(DB)や各種の業務システム、取引先企業とのEDIなどへの連携アダプターやファイル転送プロトコルを備えている。

 また、データの文字コードやデータ形式の差異を吸収し、データの重複排除や表記統一などを行うクレンジング機能によって、複数のデータを組み合わせた情報の活用が可能。

 さらに、データの所在、形式や変換ルールなどを定義するデザインシート(システムの設計時の仕様書)を自動生成する機能を活用することで、仕様書の作成や定義作業の重複を排除して不整合を防止し、システム設計から運用・保守までの工数を削減できるとしている。

 同時に発表されたInformation Storageは、さまざまな形式の大量データをストレージに蓄積するためのソフトウェア。従来の基幹系システムの業務データだけではなく、営業活動データやWebアクセスログ、証跡ログといったデータをファイル形式の変更なく格納する。データ検索に必要な関連情報を付与した形で格納する方式を採用することで、綿密なインデックス設計をせずにデータを大量に蓄積できるという。

 また、ストリーミング圧縮解凍技術やI/O帯域有効活用技術といったデータの圧縮転送技術によって、少ないディスク容量で大量のデータを保管できる。同社によると、RDBに比べて5分の1のストレージコストで済むという。

 さらに、並列・多重処理技術によって複数の抽出要求を一括処理でき、一時的に大量な抽出要求が発生した場合でも安定したレスポンスを維持できるとしている。

各製品の稼働環境
製品名 稼働OS 必須アプリケーション
(アプリケーションサーバ)
Interstage Information Integrator V10 (サーバ)
Windows Server 2003/2008
Red Hat Enterprise Linux 5(for Intel64)
(クライアント)
Windows XP/Vista
Interstage Application Server V9
Oracle WebLogic Server 10
WebSphere Application Server V7
Microsoft Internet Information Services 6.0
Interstage Information Storage V10 (サーバ)
Red Hat Enterprise Linux 5(for Intel64)
(クライアント)
Windows Windows XP/Vista
Interstage Application Server V9
Oracle WebLogic Server 10
WebSphere Application Server V7

 販売価格は、Information Integratorが150万円から、Information Storageが450万円から。両製品ともに2009年7月末より出荷を開始する。

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富士通 | データ統合 | EDI | システム構築


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