ギャップ分析でダウンタイムを最小限にシステムダウンの原因はIT部門内にあり!?

ギャップ分析でITプロセスの欠点を洗い出すことにより、システムダウンの発生を大幅に減らすことができる。

2009年09月08日 07時30分 公開
[Niel Nickolaisen,TechTarget]

 「事業継続」とは正確には何を意味するのだろうか。わたしは長い間、事業継続はディザスタリカバリ計画の一部であると考えてきた。障害が発生した場合に、障害から復旧するために事業継続計画を実行するものだと考えていたのだ。

 そういったときに、わたしの友人のCIOがシステムのダウンタイムに関する調査の結果を話してくれた。

 この友人は、会社で発生したシステムダウンタイムの各インシデントを詳細に分析したのだ。彼は各インシデントについて、ダウンタイムの原因までさかのぼって調査した。この原因分析の結果、彼の会社のシステムダウンタイムの70%以上が自社のIT部門が自ら引き起こした原因によるものだったという。

 例えば、未検証の変更を実業務システムに加えたために、一時的にシステムがダウンしたというようなケースだ。新しいカスタムコードを導入したら、運用中のデータベースとコンフリクト(機能干渉)を起こしたという場合もある。電源コードがどの機器につながっているのか確認するために、それをコンセントから引き抜いたりする人もいるかもしれない。このCIOは、部下のITスタッフが実業務システムをダウンさせるような行為をやめるだけで、システムのアップタイムを70%改善できることをすぐさま理解した。しかも、これらの改善は、彼と部下のITスタッフが完全にコントロールできるのだ。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

事例 NTTドコモビジネス株式会社

「2024年問題」を契機に物流業界の課題を解決、事例に学ぶ業務改革のポイント

「2024年問題」は単なる残業規制にとどまらず、物流業界が抱える構造的な課題を克服する契機でもある。賃金や労働時間の犠牲から脱却し、「持続可能な物流」へと転換する改革の具体策を、実際の事例を通じて紹介する。

製品資料 株式会社マネーフォワード

紙と電子の契約書が混在、管理上の課題をどう乗り越える?

契約業務の電子化が進む一方で、紙のと電子の契約書が混在することにより、情報管理の煩雑化や検索性の低下といった課題が生じている。本資料では課題の中身を整理し、契約管理の3つの基本原則に基づいた解決アプローチを解説する。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

中小企業こそ「モバイルアプリケーション」を活用すべき7つの理由

中小企業は、モバイルアプリケーションを活用することで顧客と密接な関係を構築したり、パートナー企業との関係を維持したりできる。モバイルアプリケーションが役立つ理由を7つ紹介する。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

どんな働き方でも困らない「ノートPC」を選ぶポイントとは?

コロナ禍を経て、業務に必要な「ノートPC」の条件は変わった。どのような条件で選ぶことが望ましいのか。選定のポイントを解説する。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

中小企業が「NAS」をやめて「SAN」に移るべき好機が分かる7つの兆候

価格の低下で中堅・中小企業にとっても手の届きやすい存在になった「SAN」。「NAS」を使う中堅・中小企業が、SANへ移行する適切なタイミングを把握するために注視すべき「7つの兆候」とは。

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...