ユニファイドコミュニケーションを利用すれば、企業は効率、俊敏性、そして生産性を高める新たな業務手法をサポートするインフラを提供できる。モバイルUCの具体的な導入効果を紹介する。
ユニファイドコミュニケーション(UC)の主要なメリットの1つに、高度なコミュニケーション機能をモバイルユーザーに提供できることがある。しかし、この「モバイルUC」を実現するには2つの複雑な要求、すなわちモビリティーとUCを同時に満足させる必要がある。
本連載では、3回にわたってモバイルUCのアプリケーション、技術、メリットについて解説する。
従来の「ユニファイドメッセージング」の定義とUCを混同しているITプロフェッショナルはまだ多いが、UCの可能性はユニファイドメッセージングをはるかに超えて広がっている。現在UCには、すべてのエンタープライズコミュニケーションを共通のダッシュボードに統合し、ユーザーがすべての連絡先を見て彼らのプレゼンス状態を確認できるようにするというアイデアも含まれる。このプレゼンス状態を示す情報としては、社内/社外、会議中、現場業務、休暇中などがあり、対応可能なコミュニケーション形式(音声、ビデオ会議、電子メール、テキストメッセージ)も併せて示すというものだ。
ユーザーのプレゼンスは予定表を基に自動的に更新され、ルールベースのエンジンによって異なる連絡相手(上司、同僚、顧客、家族など)に応じて異なるレベルの“対応可能性”を設定できるようにするといったアイデアも提唱されている。つまり、“ユニファイド”というコンセプトには、すべてのメディアでの着信と発信に加え、アプリケーションとそのインタフェースを単一のプラットフォームに統合することも含まれるようになったのだ。
ユーザー向けの機能の改善とともに、コミュニケーション機能を活用したビジネスプロセスというアイデアもUCに含まれる。これは、豊富なコミュニケーション機能をビジネスプロセスに連携させることによって、定型業務を効率化するというものだ。今日UCでは、企業のすべての人的リソースとITリソースを単一のプラットフォームに統合してビジネスゴールを達成することに主眼が置かれているのだ。
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