メンバーが複数タスクに携わることが多い中、作業負荷が高くなるとタスクの管理が難しくなり、すべてのプロジェクトに影響して大幅な遅れが生じることがある。
プロジェクトを決められた納期に間に合わせることは、その成功の絶対条件といえる。しかし、多くのプロジェクトでは遅延が発生するのが現状であり、このことがプロジェクトの品質低下や利益減少につながる場合も少なくない。プロジェクトの遅れを引き起こす原因について、ビーイングの営業部TOC特販課 課長の工藤 崇氏は「プロジェクトメンバーに“悪いマルチタスク”を行わせていることが、プロジェクト遅延の大きな原因になっている。その背景には、その企業の適正な同時実行数以上にプロジェクトを投入し過ぎていることがある」と指摘する。
工藤氏によると“悪いマルチタスク”とは、例えば「3つのプロジェクトを3人のメンバーで進める場合、1人のメンバーが1日ごとに違うプロジェクトのタスクに着手していくというような業務の進め方」を指すという。この場合、すべてのプロジェクトのタスクがほぼ同じタイミングで終了するものの、別のメンバーがタスクに着手するまでに時間がかかり、結果的にプロジェクト全体の大幅な遅れを招くというのである。
6日間の作業量を持つ従属関係のある3つのタスク(青、黄、赤)で構成されている3つのプロジェクトについて、「順番にずらして実行した場合」(上)と「すべてのプロジェクトをすぐ開始し、1日ごとに違うタスクに着手した場合」(下)の実行結果。下の例が悪いマルチタスクとなるすべてのプロジェクトの遅れを防ぐために、工藤氏はこうした“悪いマルチタスク”を削減することが重要であり、それを実現するためのプロジェクト管理ツールとして同社が提供しているのが「BeingManagement2」だと説明する。今回はビーイングのBeingManagement2を紹介する。
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