NECが省電力性を強化したIAサーバ製品群とストレージ新製品群を発表した。データセンターやオフィスの空調などのファシリティも含めた消費電力を最大30%削減できるという。
NECは6月6日、省電力性を強化したIAサーバ製品群「Express5800シリーズ」5機種、SAN(Storage Area Network)対応ストレージ製品群「iStorage Mシリーズ」2機種の販売を開始した。
サーバの新製品は、1Wayタワー型「Express5800/GT110d」、1Wayスリム型「同GT110d-S」、1Way水冷スリム型「同GT110d-S(水冷)」、1Wayラック型「同R110d-1E」「同E110d-1」の5機種。インテルの省電力プロセッサー、変換効率90%以上の基準を満たす「80 PLUS Gold」認定を受けた電源の採用により、消費電力を従来比で最大26%削減できるという。また、メモリ容量を従来比2倍となる32Gバイトまで増設でき、性能面の向上も図った。
さらに、筐体内部の温度センサーと連携する冷却ファン回転数の制御などにより、搭載部品の温度上昇を抑えられる。その他、運用管理機能「EXPRESSSCOPERエンジン3」を標準搭載し、電力の可視化やサーバの消費電力上限のより細かい設定が可能になった。
ストレージの新シリーズは、性能や拡張性を重視した「iStorage M100」と、コストを抑えて導入容易性を追求したストレージ「同M10e」の2機種。同社によると、運用管理用チップや電源などをサーバ製品と共通化し、これまでサーバ開発で培われた技術を活用することで、電力の可視化や省電力運用を実施できるという。また、利用しないバックアップディスクなどの電源を自律的に停止させる「MAID」機能を標準搭載している。さらに、複数のI/O処理をまとめて高速に処理する「RAIDアクセラレータ」を新たに搭載して、従来機比で2.2倍の性能向上を図った。
同社によると、これらの新製品はサーバが従来比で最大26%、ストレージが最大50%の省電力化を実現しているという。また、一般的な動作環境温度(35℃)を5℃上回る40℃に対応し、データセンターやオフィスの空調などファシリティも含めた消費電力を最大30%削減できるとしている。
製品名 | 希望小売価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
1Wayタワーサーバ「Express5800/GT110d」 | 8万9400円〜 | 6月30日 |
1Wayスリムサーバ「Express5800/GT110d-S」 | 10万4800円〜 | 6月30日 |
1Way水冷スリムサーバ「Express5800/GT110d-S(水冷)」 | 14万6700円〜 | 6月30日 |
1Wayラックサーバ「Express5800/R110d-1E」 | 18万2000円〜 | 6月30日 |
1Wayラックサーバ「Express5800/E110d-1」 | 13万8000円〜 | 6月30日 |
iStorage M10e | 55万8000円〜 | 6月29日 |
iStorage M100 | 94万7000円〜 | 6月29日 |
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