前編「クラウドで最もホット 多様化する『モバイルSaaS』」では、モバイル端末向けのSaaS(Software as a Service)である「モバイルSaaS」の市場動向を解説。モバイルSaaSの現状とクラウド市場に与える影響について解説した。後編は、モバイルSaaSの種類の違いを整理しつつ、モバイルSaaS選定のポイントを示す。
モバイルSaaSにはさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがある。大手SaaSベンダーの大半は、Webブラウザ経由でアクセスするアプリケーション、ネイティブコンテナ経由でアクセスするアプリケーション、この2つを組み合わせたハイブリッドアプリケーションという全3種類のモバイルSaaSを提供している。
Webブラウザ経由でアクセスするモバイルSaaSは、モバイル端末にアップデートをダウンロードする心配をしないで済む。この種のアプリケーションは、ベンダーのクラウドで実行し、モバイル端末のWebブラウザからアクセスする。デスクトップPCからSaaSへアクセスするのと同じだが、速度はモバイルSaaSの方が遅いかもしれない。
端末機能を活用した洗練されたインタフェースを求めるなら、モバイル端末にネイティブのインタフェースを置くモバイルSaaSを選ぶことになるだろう。一方、モバイル端末の機能を利用しながら幅広いユーザーを獲得したい場合、ハイブリッドのアプローチが適しているかもしれない。
モバイルSaaSを活用するためのWebブラウザの必要性をめぐっては、SaaSプロバイダーとデベロッパーとの間で意見の食い違いがある。前述の通り、SaaSベンダーの一部は、モバイル端末でネイティブに実行できるクライアントソフトウェアを顧客に提供している。
SaaS用のネイティブアプリケーションを含むこうしたクライアントソフトウェアは、SaaSを運用するクラウド環境などにデータを必要に応じて保存できる。モバイル端末のWebブラウザの代わりに、クライアントソフトウェアを通じてSaaSを利用する。クライアントソフトウェアは、ユーザーがアプリケーションストアからダウンロードする。クライアントソフトウェアが更新されると、ユーザーは通知を受け取り、時間が許すときに更新版をダウンロードできる。
モバイル端末のWebブラウザを、さまざまなモバイル端末の最小公倍数だと見なすデベロッパーも存在する。Webブラウザにおける生産性は、ネットワークへの継続的な接続性に依存する。たとえ端末がネットワークに接続している場合でも、モバイル端末のWebブラウザが提供するコントロールは、端末で実行される専用のネイティブアプリケーションと比べて限定的だという論理だ。
モバイルSaaSを利用する上では、ハードウェアの制約が多数あり、その全てが従業員の生産性に影響する。例えば、以下のような制約がある。
モバイルSaaSの購入や開発を検討している組織は、ある程度のベストプラクティスを念頭に置くことが望ましい。主要な6つのポイントを示す。
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