さようなら、ゲストWi-Fiパスワード――Facebook認証でアクセスがより楽に海外旅行でもローミング料金を気にしなくて済む?

外出先でWi-Fiにアクセスする際、そのログインを面倒だと感じたことはないだろうか。Facebookと連携することで、ユーザーも企業も楽になるネットワークサービスの提供が進められている。

2013年11月13日 08時00分 公開
[Jessica Scarpati,TechTarget]

 ゲストWi-Fiネットワークを運用するネットワーク管理者は、セキュリティを確保するために使いやすさを犠牲にし、面倒なログインプロセスでユーザーをイライラさせることが多い。ホテルのフロント係やカフェの店員がカウンター越しに、Wi-Fiパスワードが書かれた紙片を折りたたんでこっそり手渡してくるとき、大げさで煩わしいと思ったことがある人は少なくないだろう。

 ゲストWi-Fiネットワークの使用頻度が少なく、企業無線LANの補助的な位置付けにとどまるオフィスビルでは、ゲスト認証プロセスを効率化するコストは、メリットを上回るかもしれない。しかし、顧客と接する業務を行う業種(小売り、飲食、ヘルスケア、ホスピタリティ、さらには教育など)の施設では、ゲストWi-Fi認証の簡素化は、ネットワーク担当者の負担を軽減するだけでなく、経営に直接貢献する大きな戦略的な取り組みの一環として進めることもできる。

 そのための1つの選択肢が、ゲスト自身のFacebookアカウントでゲストWi-Fi認証を行うことだ。ソーシャルネットワーキング大手の米Facebookは、「Facebook Wi-Fi」と呼ばれるそうしたサービスを2012年に開始している。米Cisco Systemsが2013年10月に発表した同社との提携により、Ciscoのアプライアンス「モビリティサービスエンジン(MSE: Mobility Services Engine)」の開発者エコシステムにFacebookが加わり、両社のサービスを組み合わせたソリューションを提供することになった。両社の新しい共同ソリューション「Cisco Connected Mobile Experience(CMX) for Facebook Wi-Fi」を利用することで、Wi-Fiを運用している企業は、ユーザーのFacebook ID、興味、正確な屋内位置(Wi-Fiで特定される)に基づいたカスタム提案を行える。

ITmedia マーケティング新着記事

news171.png

2024年のGW予算は横ばい 賃上げよりも物価高と円安の影響が勝る?――インテージ調査
インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査...

news148.jpg

CNN幹部が語る、メディアビジネスにとってのAIのリスクと機会
生成AIがコンテンツを量産し、真偽の明らかでない情報があふれかえる中、メディアの価値...

news016.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2024年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。