クラウドストレージも仮想サーバで適切に機能する。だが、現在の帯域幅に制限があると、オンプレミスで仮想マシンを実行中に、全ての仮想HDDをクラウドストレージに移行するのは不可能になることが多い。それでも、クラウドストレージには存在意義がある。
少し前まで、クラウドベンダーは全力でプッシュ戦略を遂行して、全てのユーザーのリソースをクラウドに移行しようとしていた。だが、今日では、多くのベンダーが、ローカルのデータセンターで使用するのに適した仮想マシンもあれば、クラウドでの使用に適した仮想マシンもあるという考えを受け入れている。このように、クラウドはローカルのデータセンターの拡張として扱われる場合も多い。Microsoftの「Microsoft Azure」や米Amazonの「Amazon Web Services」などのサービスによって、管理者はクラウドで仮想マシンを実行するだけでなく、クラウドストレージを設定し、さまざまな目的で使用できるようになっている。
クラウドストレージは多目的に使用できるストレージではないかもしれないが、有用だ。例えば、一時的にワークロードを増加する必要がある場合、企業はクラウド仮想マシンを作成して、ローカルで実行中のワークロードを補完できる。同様に、アーカイブデータをクラウドストレージに移行して、ローカルストレージの容量を解放することもできる。
結局のところ、全ての使用方法に適した仮想マシンのストレージタイプというものは存在しない。とはいうものの、最近のハイパーバイザーは各種ストレージタイプに対応している。そのため、管理者は必要に応じて最適なサーバ仮想化のストレージタイプを選択することができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「2025年の崖」として不安視されたレガシーシステムや人材不足の問題は、2025年を迎えた今、解消に向かいつつあるという。その理由とともに、次のチェックポイントとなるだろう2027年に向けて取り組みたいAI活用のポイントを解説する。
データ生成デバイスの進化・多様化により、保存すべきデータ容量は急増した。その管理においては、コストとパフォーマンスのバランスが課題となっている。解決策の1つとして注目される「HPSS」の効果について、導入事例を紹介したい。
業務のデジタル化が進み、データ量やワークロードが増大していた大阪府農協電算センター。それによりインフラの負荷が高まり、性能を向上させることが喫緊の課題になっていた。本資料では同社がどのようにインフラを移行したのか解説する。
「データを共有しておいてください」といった言葉はもはや日常となり、共有ストレージの活用は欠かせないものとなっている。一方で、「容量が不足している」「外出先で社内ファイルを閲覧できない」などの課題を抱える企業も多い。
ビジネスにおけるデータの重要性が増す中、それを保存するためのストレージへの注目度が高まっている。それでは、自社に最適なストレージを導入するためには、どのように選定すればよいのか。重要なポイントを分かりやすく解説する。
次世代サーバはどこまで到達した? 集約率・電力消費・耐量子暗号の現在地 (2025/7/9)
製造や医療で注目の「エッジAI」、産業用コンピュータにいま必要な技術とは (2025/5/23)
クラウド全盛期になぜ「テープ」が再注目? データ管理の最前線を探る (2025/4/24)
データの多様化と肥大化が加速 ファイルサーバ運用は限界? 見直しのポイント (2025/4/8)
Hyper-Vは「次の仮想化基盤」になり得るのか 有識者の本音を聞く (2025/3/14)
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...