膨大な演算能力を消費するビッグデータやIoTの活用には、大がかりなHPC群が必要だ。クラウドサービスによって一般企業でもHPCのパワーが利用できるようになってきた。
最近、報道で見聞きする機会が増えてきたハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)は、特に新しい技術ではない。ただし、HPCを必要とするアプリケーションの用途はまだ限定的だ。現時点における企業の情報処理において、よほど処理速度を重視するワークロードでもない限り、HPCの使用する必要はない。
だが、ビッグデータやIoT(モノのインターネット)の活用が広がる中、HPCに適したワークロードは確実に増えている。特に、クラウド環境におけるHPC利用は、この先より大きな役割を果たすことになりそうだ。
クラウド環境ならばHPCのコストを引き下げてくれる。大規模なエンジニアリング企業や政府機関は別として、大半の企業にとってスーパーコンピュータにかかるコストは正当化できるものではない。だが、HPCサービスをパブリッククラウドでホスティングすることで、スーパーコンピューティングのコストは大幅に下がりつつある。また、パブリッククラウド事業者はより多くのHPCサービスを提供するようになっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
製造業の8割が既存顧客深耕に注力 最もリソースを割いている施策は?
ラクスは、製造業の営業・マーケティング担当者500人を対象に、新規開拓や既存深耕におけ...
「生成AIで作った広告」が物議 そのとき、コカ・コーラはどう動いた?
生成AIを広告制作に活用し、議論を呼んだCoca-Cola。この経験から何を学んだのか。
新規顧客獲得と既存顧客のLTV向上、それぞれのCRO(コンバージョン率最適化)について
連載第4回の今回は、新規顧客の獲得と既存顧客のLTV(顧客生涯価値)、それぞれのCRO(コ...