生徒1人1台のタブレット環境を生かすべく、無料のグループウェアを使って学習ポータルサイトを構築したのが立命館宇治中学校・高等学校だ。その選定理由や活用方法とは。
学習者の私物デバイスを教育活動に活用する「BYOD」を採用しながら、デバイスの活用を授業だけにとどめておくのはもったいない。私物デバイスのメリットを生かせば、通学時や家庭でも学習を途切れることなく継続でき、結果として学習の質を高めることができるからだ。その際に重要になるのが、校内外のコミュニケーションを活性化する「学習ポータルサイト」である。
BYODを採用済みの先駆的なIT活用校の中には、デバイス導入と併せて学習ポータルサイトの構築を進めるところが少なくない。Appleのタブレット「iPad」を採用した近畿大学附属高等学校や桜丘中学・高等学校は、エヌ・ティ・エスの学習支援システム「CYBER CAMPUS」で学習ポータルサイトを構築。「iPad mini」を選んだ同志社中学校やWindowsタブレットを活用する佐野日本大学学園はオープンソースの情報共有システム「NetCommons」を使用して構築した。
学習ポータルサイトを構築可能な製品も充実し始めた。グーグルの「Google Classroom」、ベネッセホールディングスとソフトバンクの合弁会社Classiの「Classi」といった新たな学習支援システムが登場し、実際に活用している教育機関もある。教育用ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の「Edmodo」「Ednity」を学習ポータルサイトとして活用する教育機関や教育者も増え、学習ポータルサイトを実現する手段の選択肢が広がっている。
こうした中、BYOD採用校である立命館宇治中学校・高等学校(京都府宇治市)は、サイボウズのグループウェア「サイボウズLive」を活用して学習ポータルサイトを構築し、授業や生徒の学校生活に生かす(画面)。同校はなぜサイボウズLiveを採用したのか。その選定理由や活用方法とは。同校の小竹知紀教諭と小澤大心教諭に話を聞いた。
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